【統計】中国消費者物価指数CPI 2019年1月
中国国家統計局発表2019年1月の消費者物価指数CPIは前月比0.5%上昇。
9月以来の伸びとなっており、ここ最近のトレンドからやや変化の兆しも見えています。
中国消費者物価指数CPI 2019年1月
https://twitter.com/chu_sotu/status/1096528318831112192
中国消費者物価指数CPI 2019年1月 前年比
https://twitter.com/chu_sotu/status/1096528433213915137
前年比でみるとほとんどの物価が上昇しています。
とくに教育費、医療費などの上昇は顕著です。
唯一低下したのは、李克強首相が値下げさせた通信料金や、ガソリン代の低下が影響している交通・通信の価格だけです。
中国消費者物価指数CPI 2019年1月 前月比
https://twitter.com/chu_sotu/status/1096528483235155968
こちらは前月比での比較
理由はよくわかりませんが、食品価格の上昇が目立っています。
アフリカ豚コレラの影響でも出ていますでしょうか。
中国消費者物価指数CPI 2019年1月 項目別
https://twitter.com/chu_sotu/status/1096528969409617920
消費者物価指数の動向を項目別にみてみましょう。
食品のところが面白いことになっています。
豚肉価格の下落の一方、ヒツジや牛の価格が上昇しています。
これ、アフリカ豚コレラの影響でしょう。
みんな、怖がって食べなくなっているんでしょうね。
単に豚の価格が下がっただけなら、養豚業者がアフリカ豚コレラにかかる前に出荷したとも読めますが、羊や牛の価格が上がっているなら、消費者は別のモノを求めているということですから。
また、貿易統計などにもでていたことですが、近年、中国の食生活はだいぶよくなっているようです。
新鮮な果物、野菜などの価格は前年比、前月比ともに上昇しています。
貿易統計でもこれらの輸入が増えています。
日本の農業・漁業関係者にとってはいい環境でしょう。
なお、全体的な傾向として、モノの値段はさほど大きく伸びていない一方で、サービス価格の上昇はやや大きくなっています。
中国の産業がサービス中心に転換してきていることが表れています。
なお、前月は以下のようになっています。
⇒【統計】中国消費者物価指数CPI 2018年12月~通信費とエネルギー価格が下落要因
以上。