NZのジャシンダ・アーダーン首相が中国訪問~ファーウェイ容認でファイブアイズから抜け駆けするもよう
ニュージーランドのジャシンダ・アーダーン首相が中国訪問
NZのジャシンダ・アーダーン首相が中国訪問中です。
このなかで非常に大きな発言があったようです。
ファーウェイと、ファイブアイズに関するものです。
中国側としてもこれを非常に好感
ニュージーランドへの制裁はやめるべき、などといった論調が増えています。
ジャシンダ・アーダーン首相、ファーウェイ問題について語る
今回のジャシンダ・アーダーン首相の中国訪問ですが、一番注目されているのは、ファーウェイの問題と言えると思います。
簡単にいってしまうと、ジャシンダ・アーダーン首相は
「ファーウェイ製品を使うか使わないかは自分達で決める」
「ロビー活動や他国の干渉を受けない」
などと言っているようなのです。
わざわざ中国まで弁明に行ってこの説明をするということはつまり
「ニュージーランドはファーウェイ製品ウェルカムですよ。中国さん、なかよくしてください。」
といっているようなものです。
この背景には以下のような流れがあります。
ジャシンダ・アーダーン首相の交渉は、GCSBによるファーウェイ排除を訂正するながれ
ニュージーランド政府通信保安局GCSBは先ごろ、通信企業SPARK社が提出したファーウェイ製品を使用した5Gの周波数帯使用申請案を拒否しました。
⇒ニュージーランド政府通信保安局(GCSB)、ファーウェイ製品利用の初回申請を拒否
これについては国内からも批判が出ており
(というかGCSBという組織がそもそも国民ウケ悪いらしいが、そのことについてはリンク先で)
今回ジャシンダ・アーダーン首相は、ファーウェイを排除するつもりがないことを中国に伝えることで、
中国側の好印象を得るとともに、国民ウケも狙った可能性があります。
ジャシンダ・アーダーン首相はファイブアイズについても言及
ジャシンダ・アーダーン首相ですが、アメリカ、イギリス、オーストラリア、ニュージーランド、カナダで結ぶ防諜協定ファイブアイズについても言及したようです。
いわく、
New Zealand had a “very different” framework to the other Five Eyes members.
“New Zealand makes its decision independently … I’ve not been directly approached or lobbied by anyone, but even if we were, it would make no difference to our independent process,”
自分たちはファイブアイズとは異なる枠組みを持っているということ。
つまるところ、他のファイブアイズメンバー国がファーウェイ排除するかもだけど、自分たちはOKですよと言っているようなものです。
これは先ほども書いたように、国内ウケも狙ってのものかもしれません。
ジャシンダ・アーダーン首相の態度に中国側は満足
とりあえず、この時期にひとり中国にすりよるニュージーランドのジャシンダ・アーダーン首相。
ファイブアイズだけど中国との関係を重視していくよ、という首相の姿勢に対して、中国側もNZは豪州とわけて考えるべき、みたいな論調が増えています。
なんともいえない展開になっています。
アメリカは、まるで大陸封鎖令の時代のナポレオンのようになりかねない状況に陥っています。
いろいろ、大変です。。。
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