【9001】東武鉄道の業績・決算と株価~沿線の少子高齢化に対応できるか?

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【9001】東武鉄道の業績・決算と株価

今回は関東の大手私鉄・東武鉄道についてみていきます。

東武鉄道は流通業や不動産業へ幅広く手をひろげる大手私鉄のなかでは、

比較的鉄道事業のウェイトが高い事業構造となっています。

まずはそういったところを踏まえながら、東武鉄道の事業内容についてみていきたいと思います。




 

 

東武鉄道の事業内容

東武鉄道の事業内容は以下のようになっています。

(以下のセグメント分類は、会社側分類に従っています)

  • 運輸業・・・鉄道、バス、タクシー業
  • レジャー業・・・スカイツリー、ホテル、東武動物公園、東武ワールドスクウェア
  • 不動産業・・・スカイツリータウン、および分譲マンション・戸建て事業ソライエ
  • 流通業・・・コンビニFC、東武ストア
  • その他業・・・東武建設、東武ビルマネジメント

 

東武鉄道の鉄道事業

東武鉄道の路線図は以下のようになっています。

東武鉄道は非常に路線が長いのですが、その実、あまり儲からない場所を走っています。

特に春日部以北になると非常に客数も減り、運行本数もへっていきます。

現状、会社側はかなりしっかりとコスト削減を進めている模様で、運輸事業の営業利益率はかなり良好な水準を保っています。

ただ将来的には、郊外路線でずっと運行を続けられるのか、個人的にはやや疑問に感じています。

 

 

東武鉄道の業績

上記は東武鉄道のここ10年間の業績推移になります。

ごらんのとおり、売上は頭打ちで減少傾向です。

その一方で、営業利益は10年前の二倍程度に増えています。

 

東武鉄道のセグメント業績

上記は10年間の東武鉄道のセグメント業績の推移になります。

運輸業の売上はほぼ横ばいですが、利益水準は二倍に増えています。

リストラ、設備投資の縮減などが影響しているものと思われます。

不動産事業はソラマチ、スカイツリーの開業で利益を大きく伸ばしましたが、やや伸び悩み気味であり、当初の目標からは外れているようです。

流通事業・レジャー事業は安定しませんが、概ね景気の動向とパラレルに動いていることがわかります。

 

 

 

東武鉄道2018年Q3決算・業績

2018年Q3の業績は売上増、利益減と悪化。

2Qで実施した子会社の土地固定資産減損損失も響き大幅に最終利益を減らした。

セグメント別にも見ていきます。

 

 

東武鉄道2018年Q3セグメント別業績

東武鉄道のセグメント業績のうち、今期の足を引っ張ったのはシクリカルな事業領域二つ

ホテルなどを中心としたレジャー事業と物販小売の流通事業。

この二つのセグメントは昔から安定しないが、今回もこれらが足を引っ張る形。

なお、同社と同じく鉄道セクターの銘柄として、東急電鉄も同様に減益決算を発表している。

【9005】東京急行電鉄(東急電鉄)の業績・決算と株価

一方で、京王電鉄は利益を着実に積み増している。

【9008】京王電鉄の業績・決算と株価~株主優待が人気だが、やや割高感漂う展開か?

 

東武鉄道の株価

週足

月足

 

東武鉄道の株価は、東急や京王電鉄に比べてややバリュエーションが低く抑えられています。

PERでみると18倍程度でしょうか。

EV/EBITDAなどでみても同様にやや割安な状態です。

この背景には、やはり同社が事業を展開する地域における将来性の乏しさなどが背景にあるように思われます。

東京郊外は少子高齢化の波をもろに受ける地域であり、今後10年、20年で大幅に生産年齢人口を減らします。

旅客運輸だけでなく、流通事業などにも下押し圧力は恒常的にかかることになり、成長性はそれだけ乏しくなります。

そうした中で同社がどういった施策をとっていくのか

一部路線からの撤退やレジャー事業の閉鎖などのリストラをしっかりやるかどうか

自社株買いなどによるEPS向上や配当などの資本政策なども含めたバランスを最適に保てるかどうかが重要となっていくと思われます。

 

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なお、上記はあくまでも個人的見解であり、特定の投資スタンスをお勧めするものではありません。

投資にあたっては自己責任で行うようお願いいたします。

以上。