シックスパッド、美顔器リファ(Refa)の開発企業『MTG』に不正会計疑惑

シックスパッド、美顔器リファ(ReFa)の開発企業『MTG』に不正会計疑惑

 

 

シックスパッド、美顔器リファ(Refa)販売の『MTG』に不正会計疑惑

クリスティアーノ・ロナウドやマドンナなど、世界的セレブを広告塔に起用して販売拡大してきたMTGですが、目下、中国子会社をめぐる不正会計に揺れています。

 

現在、MTG社の売り上げは激減しています。

 

もとより、同社が扱っている商品は効果効用が怪しげなグレー商品・・・

「コロコロ顔を撫でるだけで小顔になる」

「腹にまくだけで筋肉を鍛えられる」

「4つの源泉の水を混ぜた化粧水」

みたいな、そんなことを情弱たちに期待させる商品群です。・・・※1

 

そして、この手の情弱はとにかくブームに飛びつきがち。

ぶらさがり健康器とか買っちゃう層と同じです。

昔も今も、この手の層は一定層います。

そういった層にうまくアプローチするためには、セレブなど有名人が一番なのですね。

MTGは世界的セレブであるマドンナ、クリスティアーノ・ロナウド、范冰冰(ファン・ビンビン)などを広告塔に起用しています。

 

 

マドンナ、クリロナ、范冰冰(ファン・ビンビン)を広告塔に起用したMTG

MTGは世界的セレブたちを広告塔に起用しています。

世界中の多くが知っているマドンナ、クリスティアーノ・ロナウド、そして中国圏で圧倒的な知名度を誇る范冰冰(ファン・ビンビン)、日本国内でなら有名な浅田真央

 

会社側は彼らが、

「我々の製品をすごく気に入ってくれて、共同開発の提案を受けた」

「我々の商品に対する愛を感じた」

みたいに説明しています。

 

本当でしょうか?

 

実のところは、そんなウェットな話じゃないと思います。

MTGはマドンナやクリスティアーノ・ロナウドのマネジメント会社に大量の株式、新株予約権を発行しているのです。

 

 

ごらんのとおり、大量の新株予約権が発行されています。

価格は11100となっていますが、下に記されているとおり、12分割前の価格であります。

12分割後の行使価格は925円

上場したころは7000円台後半でしたから、すごく利益がのっていたはずです。

 

 

なお、両者は株主としても大きなウェイトを占めています。

Boy ToyとCRSというのがそれです。

 

ようするにですね、マドンナやクリロナはMTGの商品を愛したから共同開発したとかじゃないんだと思いますよ。

カネになるから参加した、それだけじゃないですかね。

 

 

 

不正会計問題はMTG社のブランド価値を毀損するか?

とりあえず、上記のような手法で大量に販売数を拡大できたのはMTGの凄さです。

マーケティング力が売りの会社といえます。

社長さんは「ブランドを作る会社なんだ」

みたいに以前力説していましたが、まさにその通りだと思います。

効用があるのかないのかわからん商品を信じ込ませて売りつける。

それが同社のビジネスモデルでしょう。

 

今回の不正会計問題は、そういった同社のイメージ戦略からみると、非常にマズいものがある・・・と指摘する向きがあります。

一部には「いやいや、客層がそういうのに関心がない層だから問題ないのでは?」

という声もあります。

 

どうでしょうか・・・個人的には、中国市場の動向が気になるところです。

 

MTGの不正会計問題が中国でどう報道されるかが鍵

MTGは美顔器のRefaを中国の情弱向けに大量に売りました。

日本土産として大きな、金額的に最適だったというのもあるのでしょう。

歳をとっても綺麗な女優の范冰冰(ファン・ビンビン)を起用していたことも売り上げに貢献したかもしれません。

(整形&化粧じゃないかって指摘は野暮ってもんです・・・)

 

しかし、その中国向けのRefa売上が大きく落ち込んでいます。

この背景を「税関の手続きが変更されたから」と会社側は説明しています。

しかしそうなんでしょうか。

今回の不正会計、起きたのは中国です。

販売の実態がどうなっていたのか現在精査中とのことですが、とりあえず、飛ぶように売れていたなら起きなかった不正とも言えます。

中国国内の販売網を利用したRefaの販売は期待したほどに伸びていない・・・のではないかと思われます。

 

この背景に、税関手続きの問題ではなく、范冰冰(ファン・ビンビン)の脱税問題があった可能性があります。

范冰冰(ファン・ビンビン)は100億円?をこえる巨額脱税事件をおこし、各メディアが猛烈にインチキセレブ扱いして攻撃したことがありました。

そういった影響が、少なからず美顔器リファにもあった可能性があります。

 

 

MTGの不正会計問題を受け、同社と提携するセレブは激減?

今回のMTG不正会計問題は、今後のセレブを広告塔に利用した戦略に影響が出てくる可能性があります。

ダーティなイメージがつきすぎればセレブたちも提携したがらないでしょうし、解約を申し入れてくるかもしれない。

もっというと、広告塔になったことでイメージ低下したぶんを損賠請求してくるかもしれない。

ことを荒立てたくないセレブはひっそり去るかもしれない。

そもそもにおいて、セレブたちがMTGと提携したのは、格安で手に入れられる未公開株だったからでしょう。

税制的にみても、上場して、株価が正当についてしまっている状態じゃおいしくない。

値上がり益だってほとんど期待できない。

つまり、MTGは今後は世界的セレブと提携なんてできない可能性が高い・・・

同社は砂上の楼閣を作るようなブランド価値ありきのビジネスですから、これは痛いと思います。

 

とりあえず、MTGの今後は非常に暗いとみています。

以上です。

 

※1・・・もちろん、会社側はそこまで露骨に効用を謳いません。

あくまでも期待させるだけです。(本当に効用を言ったら薬事法にひっかかるそうです。)