すごく下がったように感じるけれど・・・SOX指数もS&P500も記録的な高値圏
米中貿易戦争を受け、株価が暴落しているような印象を受けている方も多いようですが、
指数全体でみると現状の株価は記録的な高値圏のままキープされています。
S&P500
SOX フィラデルフィア半導体株指数
個人的な感想を言わせてもらえれば、ここもとのSOXの下落はファーウェイ問題というよりも、短期的に買われ過ぎたことの反動の方が強いように感じられます。
ファーウェイ問題がなくても、いずれかの時点において別の要因で調整が入ったとみています。
ただその調整が、やや早めに表れた、というだけの話じゃないかと思います。
思うに、チャートパターン的にはもう少しトレンドが継続してから調整する・・・と見ていた人が多いはずです。
SOXが高値更新した、勢いが強い、買わないと置いて行かれる・・・
そんな感じで買っちゃった人が多いんじゃないでしょうか。
そういった人たちは、今回の下落局面では買った途端に損切りを余儀なくされ、
それがセンチメントの悪化に繋がっているようにみえます。
あくまでもポジション整理の下げであり、本当の悲観にはなり切れていない、そんな感じの印象です。
今後、本格的な悲観に移行するかどうかは、ふたつの要素によります。
1つはチャートパターン。前回の安値を下回るか否か。
2つ目は中国側から出てきた対抗措置。
とりあえず、現時点ではそのどちらにも当てはまっていません。
この段階で弱気になりすぎると、評論家としてアクセス稼ぎはできても、相場では稼げないと思います。
シリコンサイクル的には、やはり今年は生産プロセス的にロジックの年です。
在庫循環的には、年後半から来年にかけて回復が示唆されており、そのあたりの流れは変化していません。
この状況では、おいしいところは拾う、けれど警戒心は持っておく、そんな態度が良いんじゃないかと思います。
(ただし、米国の一部銘柄はガッツリ影響が出るので、そこらへんは外すべきと思います)
以上。