レゴランドとマダム・タッソー運営のマーリン・エンターテイメンツがブラックストーンとレゴ創業者ファンドKirkbiに身売り

レゴランドとマダム・タッソー運営のマーリン・エンターテイメンツがブラックストーンとレゴ創業者ファンドKirkbiに身売り

 

レゴランドとマダム・タッソー運営のマーリン・エンターテイメンツがKirkbiとブラックストーンに身売り

欧州で第1位、世界でも第2位の規模を誇るアミューズメント施設運営企業のマーリン・エンターテイメンツが身売りすることになりました。

売却先はレゴ創業者ファンドのKirkbiとPEファンドのブラックストーン

売却額は負債を含めて59.1億ポンド(74.9億ドル)

身売り後は、Kirkbiが過半株式を取得し、他はブラックストーンとカナダCPPIBが取得することになるもようです。

 

 

マーリン・エンターテイメンツとは?~レゴランドや水族館などを運営

マーリン・エンターテイメンツは欧州を代表するアトラクション施設運営企業です。

傘下にレゴランド、蝋人形館のマダム・タッソー、各種水族館などを運営する企業です。

アトラクション運営企業としては世界で第2位、欧州では1位の規模となっています。

同社の戦略としては、ブランド力の強いレゴランドを中心とした展開を中心としていることが挙げられます。

新設でレゴランドを展開している他、ブラックストーンなどから施設を買収後、レゴランドのブランドに転換して利益を稼ぐようなビジネスとなっています。

 

 

マーリン・エンターテイメンツは水族館シーライフセンターも展開

またマーリン・エンターテイメンツは水族館もまた非常に多く展開しており、傘下のシーライフセンターは世界でも有数の水族館チェーンとなっています。

シーライフセンターの特徴としては、体験型の水族館を標榜していることにあり、海洋生物に触れることを売りに教育面に配慮した展開をしているということです。

また、レゴランドとの併設、もしくは水族館施設内にレゴランドの雰囲気を移植することにも積極的で、こうした相乗効果で客数を集めるのが戦略となっています。

(なお、ワールドカップのときに勝利国を当てたタコがいましたが、あれはシーライフセンターの水族館のタコだそうです。)

 

 

 

 

マーリン・エンターテイメンツの現在の株主構成

現在、マーリン・エンターテイメンツの株主構成は以下のようになっています。

Kirkbi A/S 302,971,529 29.6%
ValueAct Capital Management LP 54,700,000 5.35%
Wellcome Trust Ltd. (Direct Investments) 51,788,240 5.07%
Marathon Asset Management LLP 51,147,937 5.00%
BlackRock Investment Management (UK) Ltd. 35,567,437 3.48%
Capital Research & Management Co. (World Investors) 33,059,548 3.23%
Fiduciary Management, Inc. 29,250,000 2.86%
The Vanguard Group, Inc. 20,379,538 1.99%
Gerrard Investment Management Ltd. 19,096,000 1.87%
Threadneedle Asset Management Ltd. 16,946,491 1.66%

レゴ創業者ファンドKirkbiが買収することで、今後ますますレゴ関連のアトラクション化していくことが予想されます。

 

 

マーリン・エンターテイメンツの株価推移

マーリン・エンターテイメンツは2013年に上場しましたが、その後、株価は芳しくない展開に。

今回、非公開化されることで再度立て直しとなります。

 

ブラックストーンが混ざっていることから、いずれ再上場されることもあるでしょう。

一体何のために上場するのか、非上場化するのか、そこらへんが問われてきているように思います。