VWのバス・トラック部門「トレイトン(Traton)」が分離上場~傘下にMAN、スカニアなど
VWのバス・トラック部門「トレイトン(Traton)」が分離上場
ながらく予定されてきたVWの分社化計画がようやく実現しました。
VWは今回、同社のバス・トラック部門を分離し「トレイトン(Traton)」として上場させました。
「トレイトン(Traton)」の上場は非常に低調
ここもと、世界的なカネ余り傾向を背景にIPOには資金が集まりやすい環境となっています。
それを見越してこのタイミングで上場を決定したVWでしたが、「トレイトン(Traton)」の上場は必ずしも成功と言えるものではありませんでした。
「トレイトン(Traton)」の公開価格は27-28ユーロで設定されましたが、
上場初値は27ユーロと公開価格の下限となり
更にその後26.64ユーロに下落。
自動車産業への投資家の関心の薄さを露呈するような流れになってしまいました。
「トレイトン(Traton)」はMAN、スカニア、VWのトラック・バス部門を統合
「トレイトン(Traton)」はVWのトラック・バス部門のほか、傘下にスカニア、MANを抱えています。
17か国に29の工場を持ち、81000人の従業員を雇う大所帯です。
(日野自動車は26000人程度です。)
販売台数は2018年に233000台です。
(日野自動車は19万台ほどです。)
つまり、ぶっちゃけ、効率が悪い・・・
「トレイトン(Traton)」は日野自動車と提携関係
「トレイトン(Traton)」はトラックの電動化で日野自動車と提携しています。
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いずれ、「トレイトン(Traton)」の業績が大きく悪化したり、株価が大きく下落すれば、もしかすると日野自動車が出資するような展開もありうるかもしれませんね。
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