備忘録がわりにニュース記事をまとめます。
独断で掻い摘んで纏めます。
この記事は日中随時更新します。
4時11分
Fortescue Metals to develop $1.7b iron ore project in WA
豪鉄鉱石採掘大手フォーテスキュー・メタルズ・グループがエリワナ鉄鉱石鉱山の開発をするそうです。
鉄道開発も伴うこのプロジェクトに12億8000万ドルをつぎ込むとのこと。
個人的見解:フォーテスキューメタルズの既存鉱山は鉄含有率が低く、需要が落ちています。昨年の減益決算の要因は、まさにそこに理由がありました。今回の開発は、同社が生き残るために必須の条件なのだと思います。
ニュース記事の一部分を検索エンジンに掲載する際、対価の支払いを求められるようにする著作権改革案が承認される
EU states agree rules to make search engines pay for news
Google may have to pay news publishers in Europe
かなり重大なニュースだと思います。
検索エンジンでニュースをみると、本文も一部表示されます。この部分ついて、Googleなどは新聞社にカネを払え。ということのようです。
清水銀、最大62億円調達へ新株発行 中小向け融資強化
約21.6%もの増資だそうです。阿鼻叫喚ではないでしょうか。地銀は今後ますますこういった流れがでてくるのでしょう・・・
10時9分
Maybank posts highest Q1 profit on lower expenses
マレーシアで最大の資産規模を誇るマラヤン・バンキング(メイバンク)のQ1決算、純利益10%増の19億リンギ。過去最高益。経費率が前年同期50.1%→47.6%へ低下、経費減少が寄与。収入は2%増。マレーシア国内での融資が6.7%増加、インドネシア2.9%増加、シンガポール5.5%増加。不良債権比率2.37%(前年2.40)。純金利マージン2.39(前年2.43)
マレーシアが高速鉄道計画を中止、歳出削減で-マハティール氏発表
マレーシアのマハティール首相がシンガポール-クアラルンプール間の高速鉄道計画を見直しします。シンガポールに違約金を払ってでも中止したいようです。
個人的見解:このプロジェクトは、中国の一帯一路計画の一環としてナジブ前政権が推し進めたもの。ナジブ前政権は政府系投資ファンド1MDBを使った巨額蓄財や汚職などでマレーシア財政に大きな穴をあけていたとのことで、現在身柄を拘束されて取り調べされています。マレーシアの国家財政は実際より債務残高が過少に評価されており、実際には27兆円規模の巨額の債務を抱えているのだとか。大規模プロジェクトの停止は喫緊の課題となっています。
イタリア マッタレッラ大統領が元IMF財政局長・コッタレリ氏を首相指名
イタリア政局。次期首相候補に指名されていたジュゼッペ・コンテ氏はEU懐疑派のサボナ元産業相の経済相起用をするつもりだったのですが、これをマッタレッラ大統領が認めなかったことでコンテ氏は組閣断念。それをうけてマッタレッラ大統領は、ユーロ圏残留派のカルロ・コッタレリ元IMF財政局長を首相に指名しました。
個人的見解:当然、五つ星運動と同盟は猛反発しています。8月に総選挙?と書かれていますが、10月くらいになるのではないかと個人的にはみています。五つ星運動と同盟は選挙戦を共同で戦う可能性が高く、EU懐疑派が単独で過半数を占める可能性があります。これを受けて同国株式、債券が大きく売られています。
市場ではユーロ離脱もあるのでは?との憶測が流れていますが、ただ、五つ星運動のルイジ・ディ・マイオ党首は「ユーロ圏離脱を目指す計画はない」と明言しています。
これまでの経緯は以下
スペイン最大野党、首相の不信任決議案-シウダダノスは総選挙求める
やはり、シウダダノスもラホイ首相への不信任決議案に賛同するようです。イタリアと同様にスペインも政局が流動化しています。
これまでの経緯は以下
India says it only follows UN sanctions, not US sanctions on Iran
インドはイラン核合意を順守するとのことです。国連による対イラン制裁措置は順守するが、アメリカによる制裁措置は拒否するとのこと。
個人的見解:アメリカの外交力が恐ろしく落ち込んでいます。関係諸国のうち実質的にアメリカの言いなりになっているのはサウジ、イスラエルだけ。中国、ドイツ(含む欧州諸国)、インド、ロシアなどほとんどの関係国がイラン核合意支持です。
10時50分
Brazil truckers association Abcam recommends end of strike
ブラジルのトラック運転手協会ABCAMが呼び掛けていたストですが、ディーゼル油高騰に対する政府側解決策などを受け、ストを解除するように呼び掛けたそうです。
Lukoil posts 75% profit leap on crude strength
ロシア石油大手ルクオイルのQ1決算、原油高により純利益が75%増の18億ドル。売上14%増。
個人的見解:業績回復したように見えるかもしれませんが、純利益率は6%程度でしかありません。この業界にしては低い数字だと思いませんか?
EU lawmakers push to toughen screening of foreign investments
欧州議会国際貿易委員会、中国企業による域内企業への買収が相次いでいることを受け、域外からの投資に審査を強化する案を承認。産業や技術を守る目的。
Qatar bans goods from UAE, Saudi as embargo anniversary approaches
カタールがサウジ、エジプト、バーレーンからの輸入を禁止するよう通達。
4月の完全失業率2.5% 前月比横ばい
完全失業率は2.5%。生産年齢人口の就業率は76.7%と4か月連続で過去最高。
個人的見解:驚きのない数字。
12時00分
テンセント(騰訊)出資のEVメーカー、中国NIO(蔚来汽車/NextEV)が米でIPO計画
中国、テンセントが出資している電気自動車(EV)メーカー蔚来汽車( NIO / NextEV )が米国で新規株式公開します。
上海に本拠を置く同社のIPO規模は20億ドル程度になるだろうとのことです。
個人的見解:この会社は凄いと思います。どのくらい凄いかというと・・・
ニュルブルクリンク最速ラップ、ついに破られる 中国のEVメーカーNIO(蔚来汽車)
6分45秒90という世界最速記録です。
NIO EP9という1360馬力のバケモノです。
おいらはクルマに詳しくないのですが、それでもニュルブルクリンクはわかりますし、この数字の持つ意味もわかります。単に馬力だけあげれば叩きだせる数字ではありません。軽量化だけでも無理。ダウンフォースの稼ぎ方など含め、車の開発を熟知していなければ出せない数字。
それが、中国の、設立されてから間もない企業が達成したのです・・・
たぶんあちこちから優秀な人材をカネに任せて集めてきたのでしょう。経営のスピード感がハンパないです。中国はまるで明治時代のお雇い外国人の世界です。カネの使いどころが凄い。しかもそれが国ではなく、どっかの大企業が主導している。今回の場合はテンセントですが・・・中国は200年の眠りから目覚めたな・・・という感じがします。
ちなみにNextEVは、フォーミュラE(Formula E) 2014-2015のチャンピオンです。
つまり初代チャンピオン。まぁ、レギュレーションの統一などでゴタゴタしてて実力を推し量るには不向きなシーズンでしたが、それでも一位は凄いことです。
NextEV/Nioの目指す先は、こういった1台1億円以上するようなマシンではなく、トヨタのような汎用的なクルマだそうです。以前みた記事では、テスラよりも安い、テスラと同等以上の性能のマシンを作りたいそうです。今回調達する資金も、そういった方向に使われるのではないかと、個人的には予想しています。