2018年7月13日 米国市況概況

 

昨晩のNY市場はダウ、ナスダック、S&P500の3指数が上昇して直近高値更新ながら、小型株指数ラッセル2000はやや下落。

3指数が上昇しているわりには大きな商いは控えられ、出来高は前日比で減少。金利は低下して金融株の重しになった。

ここもと決算期待で上昇してきた金融セクターは、決算の本格化で逆に売られる展開。この日に決算を発表したシティC,JPモルガンJPM、ウェルズファーゴWFCは揃って下落。他の金融株にも影響した。

なお、金利低下にも拘わらず、公益やREITなど金利動向に大きく左右される銘柄群は高安まちまち。

原油価格は下押し方向に圧力があるが全体的にプラス圏を維持していたりなど、ややチグハグな動きになっていた。

この日は個別に悪材料が出ている銘柄が多く、まずはネットフリックスNFLXが顧客獲得ペース鈍化懸念を受けて4%を超える下げ。

アマゾンAMZNが格安ルーターを販売すると伝わりシスコCSCOが4%を超える下落。ジュニパーネットワークスJNPRも下落。

ベビーパウダーによる卵巣がん誘発に対して4000億円以上の懲罰的罰金を課されたジョンソンエンドジョンソンJNJが1.43%の下げ。

インドネシア国営資源会社イナルムによるグラスバーグ鉱山国有化の報道を受けてフリーポートマクモランは2.83%安、

前日からのCAテクノロジー買収への疑問が継続しブロードコムAVGOが3.58%下落。

ビクトリアズシークレットの既存店販売減少を嫌気する動きが継続しLブランズLBが2%近い下げ。

AT&Tとタイムワーナーの合併が阻止される方針でAT&Tが売られるなど、株価指数は高値を更新しているにもかかわらず、全体的に弱気材料により大きく反応しやすい環境だった。

 

とりあえず、出来高の細さは顕著。

自社株買いで持ち上げられているのが現実で、あとはそれがいつまで続くのか、という点が重要だと思う。

以上。