日本にもクラスアクション制度が必要だ~自動車メーカー各社の完成車検査不正問題~

以下は単なるコラムです。

ニュースまとめに書くには個人的意見すぎるのでこちらに書きます。

とりあえず、今回はいつにもまして乱文かつ長文です。

思っていることをただ書いただけです。

読んでもたぶん一銭の価値にもなりません。

飛ばしてくれていいです。


日本にもクラスアクション制度が絶対必要~完成車不正検査問題に思うこと~

 

自動車メーカー各社で、出荷前の新車の品質管理検査で違法行為が横行していたことが発覚しました。

スズキに至っては、抜き取りデータの残る12819台のうち約半数が品質を満たしていなかった可能性があります。

違法な検査を通過した、違法な車が世の中を走り回っています。

当然、燃費は悪いですから、大気はそのぶんだけ汚れます。

期待した水準を満たしていない自動車を手に入れた顧客は、その分だけ損をしています。

中古でリセールするときにも損をすることになるでしょう。

このあたりの損失を定量化することは難しいですが、「まったく損が出ていない」というわけではないところがミソだと思います。

 

各社の経営陣は記者会見しましたが、結局顧客への補償・賠償に関しては一切口をとざしていました。

 

日本では、これは許されるのでしょうか。

許されていいとは到底思えません。

日本にも、クラスアクション制度が必要だと思います。

 


結論を先に書きましたが、今回何があったかも書いておきましょう。何年も先にこの記事をみた人にはわからないでしょうから・・・それに、言いたいこともまだまだあります。

とりあえず書きます。

 

 

 

 

日産自動車とスバルの排ガス検査偽装問題に引き続き、同様の違法行為がスズキ、マツダ、ヤマハ発動機でも発覚しました。

スズキ、マツダ、ヤマハ発でも排ガス不適切検査-スズキなど会見へ

 

なお、この件に関して各報道機関は「不適切な検査」などと書いていますが、ふざけるなと言いたいです。

排ガス不正検査は不適切ではなく、違法です。

 

なぜ不適切などという婉曲表現を使うのでしょうか?

なぜ違法と書かないのでしょうか?

ニュースピークやダブルスピークの練習でもしているんですか?

 

しかも日経新聞、産経新聞は一面でなく2面、3面記事として取り上げています。

すばらしい。

まるで共産圏の新聞みたいだ。

日本はやっぱり世界で唯一成功した社会主義国だと思います。

 

 

とりあえず、、、

アメリカだったら間違いなくクラスアクション制度を利用した巨額賠償訴訟が起こされる事案

だと思います。

 

 

日本はとことん企業に甘すぎます。

企業の経営者に甘すぎます。

マネジメントをやる気のない経営者が多すぎます。

各社のコメントをみてみましょう。

 

  • 「不正なデータの書き換えはなかった。調査の過程で検査データの一部の取り扱いで適正を欠くことがあった。リコールは考えていない」マツダの菖蒲田清孝取締役
  • 「担当者の判定基準の理解が不十分で、管理職など第三者のチェックが行き届かずに安易に判定していた。」スズキの鈴木俊宏社長
  • 「抜き取り検査の社内基準をつくる時に多角的な検証がされず、速度条件の逸脱が許される範囲の項目が抜けていた。」ヤマハ発渡部副社長

 

三者三様に答えているように見えて、結局言わんとするところは同じです。

「現場は品質が水準を満たしてないのわかってたけど、現場の判断でOKだしてた」

「どの程度品質を満たしてなければ許されないか、現場はわかってなかった」

「現場がわかっていなかったことを管理者はわかっていなかった」

「だから偽装にはあたらない。不正ではなくて単なる認識不足」

ということ。

 

 

(゚Д゚)ハァ?

 

 

まず第一に、品質基準満たしてなかったんですよね・・・だったらそれ、検査で無条件に弾くべきじゃないんですか?

食品の製造ラインで品質以下のものが流れてたら、全ライン止めて商品弾きますよね?そんな常識なことをしていない現場ってなんなんですか?食品が腐っていても食べられそうなら流すんですか?

判定基準もヘッタクレもありません。ちゃんと現場はわかっていたはずですし、その管理者である経営陣もわかっていたでしょう。生産管理部門のトップが取締役にいるんですから、知らないはずがありませんよね。

 

そもそも現場がわかっていないことを管理者が本当にわかっていなかったのなら、その管理者はふつう更迭、クビです。当然経営陣ほぼ入れ替えが妥当。でもそうするつもりもなさそうです。

それと、認識不足だろうがなんだろうが、求められる品質に満たないものを売っているんですから偽装ですし、不正です。この会見をした人たちは「無意識についた嘘なら嘘ではない」とでもいうつもりでしょうか?

虚言癖の精神病患者とかならわかりますが、この会社の体質はそういうメンタルおかしい人の集まりだということでしょうか?

 

 

とりあえずこの会見からみえることは、

組織ぐるみだと言われたくないから、お互いにかばいあっているだけ。

誰も責任をとらなくていいように、責任の所在を曖昧にしているだけ。

そこには、内輪の理屈だけを優先してコンプライアンスをないがしろにし、消費者、株主、債権者を騙そうというムラの意識が働いています。

この人たち、まったく懲りてませんよ。絶対同じことを繰り返します。

ルール、システムの重要性を上から下まで全く理解できていないんですから。

というか、このメンタリティなら株主や債権者に説明するときの数字だって意図的に動かすでしょう。

つまるところ、この人たちはアッティカのプロクルステスなわけです。

信用してはいけません。

責任とはなにか、信用とはなにかを理解していません。

資本主義の根幹をなす部分を理解していません。

もっというと、今回はスバルで発覚したような偽装問題に関しては言及されていませんでしたが、この調子だとのちのちに発覚するのではないか?という気がしています。まだなにか隠している・・・そんな雰囲気のただよう会見でした。これはあくまで勘ですけどね。

 

 

 

それともう一つ違和感があったのは、今回の違法行為に関して

「今回の事案は顧客に不安を与える問題。払拭できるように再発防止を徹底する。販売や業績に影響が出ないように全社で信頼回復に取り組む」マツダ菖蒲田取締役

と答えていますが、何をいっているんだ?という感じがしました。

 

顧客は、求められる品質のものを手に入れていない可能性があるわけです。

不安とかじゃなくて、経済的な不利益を被っている可能性がある。それを

賠償、補償するのが筋でしょう?

燃費不正が行われていたということは、それだけガソリンを多く食っていた可能性があるわけです。燃料費はコストです。

また、今回の件でリセールバリューにも響くでしょう。品質を満たしてない可能性のある車なんですから。なにかしらの影響があるとみて当然です。

本来ならばそういった「不利益を被った顧客への補償」をすべき話なのに、ことここに至っても「販売や業績に影響が出ないように全社で信頼回復に取り組む」とは何事でしょうか?

マツダの経営陣は顧客のことを何だと思っているんでしょう?

つねに従業員の生活のことばかりを考えているんですか。

株主に対しても、たぶん同様に軽視しているように感じますね。

 

 

 

最初にも書きましたが、スズキは12年6月以降生産の四輪車6401台のうち、抜き取りデータが残る1万2819台の約半数で違法行為が確認されています。

つまり、市場に出回る相当数が基準を満たしていなかった可能性がある。

ガソリン費用にしても、リセールバリューの低下分にしても、しっかり補償するのが筋

ではないのでしょうか。

 

 

各社とも、そういう賠償・補償の話は一切しない。

日本企業は、日本の顧客を舐め腐ってます。

メディアも、それを許しています。

所轄官庁も、厳しく取り締まる気がなさそうです。

 

 

この国の消費者、労働者は奴隷扱いだと思います。

もっと怒っていい。

怒るためのツールとして、クラスアクション制度を導入すべきだと思います。

 

 

とりあえず、以上です。

思っていることをだらだら書いたので乱文になってしまいました。

読みにくいと思います。

ただ今回の件は、日本企業がなかなか復活できない、世界市場で競争力を失った理由が詰まっていると思います。そういった意味からも、これはゆるしてはいけない事案だと思います。