アマゾンがランドマーク・シアターズ買収か?~映画館事業に参入へ~

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Amazonが映画館ランドマーク・シアターズを買収か?~アカデミー賞などへのノミネートをみすえた対応の可能性

クラウドとインターネット小売り大手のアマゾンドットコム(Amazon.com)が、映画館チェーンのランドマーク・シアターズ(Landmark Theaters)を買収する見通しとBloombergが報じています。

Amazon in Running to Acquire Landmark Movie Chain

上記によれば、ランドマーク・シアターズの親会社ワグナー・キューバン社(Wagner/Cuban Cos.)はランドマーク社の売却に前向きとのこと。

ワグナー・キューバン社はビリオネアの マーク・キューバン(Mark Cuban)とトッド・ワグナー( Todd Wagner)による会社。

アマゾンなど数社がランドマークシアターズ買収に関心を示しているものの、どこが買収するのか、また実際に買収が行われるかはいまだ不明とのこと。

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なお、Wikipediaによりますと、ランドマーク・シアターズは1974年に設立、インディペンデント映画(インディーズムービー)や外国映画に強いとのこと。

ニューヨーク、フィラデルフィア、シカゴ、ロサンゼルス、サンフランシスコなどの一等地に56の映画館を所有し、27の地域に268のスクリーンを展開しているとのことです。

ようするに、アート系な作品を流すお上品な映画館ということでしょうか?自分はアメリカの文化に疎いのでそこらへんわかりませんが。。。

 

 

なお、今回のアマゾンによるランドマーク・シアターズへの買収ですが、ひとつ引っ掛かることがあるそうです。

それは、アマゾンが映画撮影部門アマゾン・スタジオを所有していること。

Amazon Is in the Running to Buy a Movie Theater Chain

上の記事にも書かれていますが、

アメリカの法律では映画製作会社が映画館チェーンを所有することを禁じられています。70年前の1948年に連邦最高裁判所と地方裁判所でくだされた、いわゆるパラマウント判決(パラマウント訴訟)の結果なのですが、これにアマゾン・スタジオが抵触する可能性がある

とのことです。

ただ、このパラマウント訴訟は映画好きにはすこぶる評判が悪いんです。このパラマウント判決によって、B級映画というか、小さい予算で作られるような映画にぜんぜん資金が回らなくなって、映画産業が大型ヒット作を一本当てることばかりに躍起になる結果を招いたことには批判が多い。

以上のような問題点のほか、当時と違って映画館チェーンがドル箱でなくなったこともあり(現代にはテレビもある、再生プレーヤーもある、ネット配信もある、要するに映画館による配給の独占ができなくなっている・・・)

米国政府は今月になってスタジオと映画館との垂直統合を禁止したこの70年前のパラマウント判例を終わらせることを検討しているのだそうです。

というわけで、このパラマウント訴訟の判例の変更があれば、アマゾンがランドマーク・シアターズの買収をすることに何ら問題がなくなります。

 

 

なお、最初にも書きましたが、ランドマーク・シアターズの買収には数社が乗り出しており、アマゾンが買収すると決まったわけではありません。

また、ランドマーク・シアターズの売却が行われるかに関しても、まだ定かではないそうです。

ただ、今回の件でわかったことは、アマゾンプライムで動画事業に参入しているAmazonは、映画館チェーンの買収に興味を持っているということです。

アマゾンによるランドマーク・シアターズの買収がたとえ上手くいかなくても、他社の買収に乗り出す可能性は高いと思われます。

また、ネットフリックスなどアマゾンプライムの競合となる企業も、同じように映画館チェーンの買収に乗り出すかもしれません。

これを受け、映画館チェーン大手のAMCエンターテインメント(AMC)、アイマックス(IMAX)、シナマーク(CNK)などに影響が及んでいます。

これら企業の株価をみるかぎり、アマゾンによる映画館買収については、寄り付きこそネガティブにみられたようですが、じきにポジティブに捉えるように転じているようです。

つまり、アマゾンによるランドマーク・シアターズの買収が成功しなければ、こちらが買収ターゲットになるのではないか。ネットフリックスによる買収ターゲットになるのではないか、という再編期待だと思われます。

 

 

 

なお、これはあくまでも個人的な予想ですが、

今回のアマゾンによるランドマーク・シアターズ買収の件は、世界三大映画祭(カンヌ国際映画祭、ベルリン国際映画祭、ヴェネチア国際映画祭)やアカデミー賞などの主要映画祭への出品を考慮にいれたものではないか?

 

という気がしています。

というのも、映画好きの間では長いこと論争の的になっている「フォーマット」の問題があるわけです。テレビにはテレビのフォーマット、映画には映画のフォーマットがある、それを満たさないテレビ向け長編作品は映画館で上映される作品とはわけて評価されるべき、という考えです。

自分も、映画とテレビとネット配信は分けるべきだと考えています。


以下よみとばし推奨

 

といっても、映画好きでなければ「なんじゃそりゃ?」って感じだと思います。

こればかりは、実際に映画館で、映画館向けらしい作品を観ていただければわかると思うのです。

たとえばアラビアのロレンスなどはいい例です。ロレンスの喉を潤すために道先案内人が他部族の井戸水を汲み上げて飲ませてしまう・・・蜃気楼にゆらぐ遠方から井戸の持ち主アリがやってくる・・・そのシーンなどは、いかにも映画館全盛時代の映画らしい画のつくりだと思います。

また、パットン大戦車軍団、猿の惑星などフランクリン・J・シャフナー監督の作品も広角でガッツリ魅せる画をつくります。

サウンドオブミュージックやベンハーなども同様でしょう。あの時代には、娯楽映画でも映画らしい画の作りがありました。今はそういうのに拘る映画監督が少ないですが。。。


 

自分はランドマーク・シアターズがどういった映画館なのかはよくわかりませんが、インディーズや外国映画に強いという話からすると、そういった箔付けも含めた展開をアマゾンは考えているのかな?という気がしています。

あくまでも個人的な予想です。

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とりあえず、今回の件はまだ初報段階ですし、どう転ぶかわかりませんが、動向には注目していきたいと思っています。

やっぱり、大資本傘下でもなんでもいいんで、映画館にはなるべく生き残ってほしいですから・・・。