イーロン・マスクCEOに健康不安説~アンビエン依存で情緒不安定化?

Pocket

テスラモーターズのイーロン・マスクCEOに体調不安説~睡眠薬アンビエン長期服用で情緒不安定化か?株価は2週間で約30%の暴騰と暴落

イーロン・マスクCEOがNYタイムズのインタビューに応じましたが、その最中に何度も苦しい心情を吐露し、涙を流したとのこと。

イーロン・マスクCEOは以前からtwitterなどで睡眠薬アンビエンの服用を語っており、長期服用に伴う中毒症状のひとつが出ているのではないか、との不安が広がっています。

テスラ株はこの2週間で約30%ほど暴騰暴落を繰り返しており、非常に高いボラティリティを示しています。SECも同社の情報開示姿勢に重大な関心を示しているとのこと。イーロン・マスク氏とテスラモーターズにとって、重大な局面がやってきている可能性があります。

 


まず、初めてイーロン・マスク氏(Elon Reeve Musk)の名前を聞いた方のために、かる~く紹介・説明をしておきます。

 

イーロン・マスク氏は、アメリカの電気自動車EVメーカーであるテスラモーターズ社のCEOです。

テスラモーターズは、日本でも最近都市部で目にすることが増えてきたようですが(※1)、電気を蓄えたリチウムイオンバッテリーとモーターだけで駆動する車を世界でいち早く商用化した新興自動車メーカーです。(※1 中卒くんは現在、北朝鮮リスクを避けるために田舎に疎開しており都会の情勢に疎いです…)

クリック!にほんブログ村 株ブログへクリック! クリック!   

このテスラモーターズ社ですが、もともとは中流家庭以上向けに1000万円を超えるような価格でEVを販売していた(TESLAロードスター)会社ですが、より生産効率を高め、部材を共通化してコスト削減することで価格を半分以下に抑えた普及版としてTESLAモデル3を計画(コードネームはブルースター/Blue Star)しました。

現在、そのモデル3の生産立ち上げに非常に手間取っています。

キャッシュがどんどん減って、テスラモーターズ社の経営が傾いてきているのではないかと、不安視されています。イーロン・マスク氏はそういう過酷な環境で経営を担っています。

なお、イーロン・マスク氏はテスラモーターズ社CEOであるだけでなく、様々な企業の立ち上げ・経営に携わってきました。

イーロン・マスク氏の立ち上げた企業のひとつが民間宇宙開発企業スペースX社(SpaceX)であり、太陽光発電企業ソーラーシティ社(SolarCity)であり、次世代交通システム企業ハイパーループ社(Hyperloop)であり、また小口決済のペイパル(PayPal)社の前身企業X.com社(エックスコム)を立ち上げたのも同氏でした。(※2)

 

※2 ちなみにエックスコム(XCOM)という名前にピンときませんか?くるひとは、洋ゲーマニアだと思います(笑) UFO : Enemy Unknownというターンベースのストラテジーゲームが昔(PC/AT互換機のころ)あったんです。地球侵略を目論む宇宙人(住民をゾンビ化したりする!)と戦うゲームなんですが、そのゲームに登場する、か弱い隊員たちこそがXCOMなんですね。

XCOMは本当にか弱いんです。アーマーとか開発する前は、宇宙人のレーザー兵器に一発当たっただけでほぼ即死しますw そんなシビアでハードなゲームです。スペランカーなみに理不尽です。

イーロン・マスク氏はシンギュラリタリアンだと言われています。

納得です。このゲームの世界観はまさにそれです。あの時代は、シンギュラリティな価値観の人たちを生みやすい土壌があったと思います。他に同時代に流行ったストラテジーゲームとしては、シドマイヤーのアルファケンタウリなどがあります。こちらも宇宙の惑星開発を進めていくゲームです。最近だとFactorioとかRimWorldとかにも似た思想を感じます。(なお、UFO : Enemy Unknown の後継としてXCOM : Enemy Unknownというゲームが出ています。画像が綺麗になって、ゲーム性はちょっとだけ緩くなっています。もしよろしければやってみてください。)

 

・・・っと脱線しすぎました・・・とりあえずイーロン・マスクCEOの話に戻します。

さきほども申しましたとおり、テスラモーターズ社は現在、非常に現金に困っていると言われています。

テスラ、毎分90万円のペースで現金燃焼-「モデル3」大規模投資で Bloomberg

テスラ、サプライヤーに返金要請 黒字化への支援求める WSJ

こういった経営難を背景に、テスラ株は空売り筋が大量にショートポジションを積み上げており、ボラティリティが高まりやすい環境にありました。

 

スティーブ・アイズマン、ジェームズ・チェイノスといった、著名なヘッジファンド筋が空売りポジションで参戦していると言われてきました。

Short seller Jim Chanos hits back at Elon Musk for over-promising on Tesla

Big Short’s Eisman Targets Tesla for ‘Execution Problems’ (2)

 

この環境を逆手にとって、イーロン・マスクCEOは非常に大胆な賭けにでました。それは

テスラモーターズを一株420ドルでLBO(レバレッジド・バイ・アウト)して株式非公開化する

ことを検討するというものです。

イーロン・マスクCEOがテスラ株の非公開化を検討

LBOするための資金もサウジアラビアの政府系ファンドなどからしっかりと調達のめどが立っている、との話でした。

UPDATE 2-テスラ、株式非公開化を検討 マスクCEO「資金は確保」

 

ところが、です。

これが、よくよく話を聞いてみるとどうも妄想っぽい?

妄想というか、イーロン・マスク氏が先走って不確実なことを言っちゃったんじゃないか?

という疑念が広がりました。

しかもこのイーロン・マスク氏によるテスラモーターズ株LBOの表明がtwitterだったことも問題視されました。公平性に欠けるのではないかとのことで、SEC(証券取引委員会)が調査を開始したのです。

Tesla Is Said to Be Subpoenaed by SEC Over Elon Musk Tweet New York Times

イーロン・マスク氏のツイッター投稿が株価操縦にあたるのではないか、との疑念です。

 

なお、イーロン・マスク氏は以前からテスラモーターズの空売り筋に対して攻撃的な態度を示しており、今回の件は彼ら空売り筋に一泡ふかせるつもりで嘘情報を流して株価を暴騰させ、ショートカバーを誘発することで損失を与える目的だったのではないか・・・などと言われています。

実際、先に載せた空売り比率のままだったとすると、一時的に1000億円を超える規模の損失が発生していたはずであり、追証の発生やロスカットなどで多大な損失が確定されていた可能性は十分にありえます。

真相はまだわかりませんが、すでに訴訟も起こされているようですし、今後裁判の中で事実が明らかにされていくと思われます。

 

・・・とまぁ、こんな感じの経緯をたどってきているわけです。

そんなSECが召喚状を送りつけてきた状況で、NYタイムズがイーロン・マスクCEOにインタビューを行いました。マスク氏は苦しい心情を吐露しながら時折涙を流したとのことです。

大の大人が人前で涙を流すなどというのは尋常ではありません。しかもアメリカ社会です。論外です。そんなわけでイーロン・マスク氏の健康不安説が流れ、かねてより使用している睡眠薬アンビエン(※3)のせいではないかとの話も広まり、テスラ社の株価は同日だけで10%弱の大幅安となりました。

 

 

・・・アンビエンに限らず、睡眠薬をアルコールと同時に摂取しちゃダメでしょう。やっちゃダメって書かれているはずです。しかもmagicってなんでしょうか?知覚の扉でも開いちゃいましたか。

他のもの使ったりしてなければいいですね。大丈夫でしょうか。

※3 アンビエン(Ambien)・・・フランスの製薬大手サノフィ・サンテラボが開発した睡眠薬ゾルピデムのアメリカでの販売名(日本ではマイスリーの名でアステラス製薬が販売するほか、後発薬も存在)。アメリカでは極めて一般的な睡眠薬でほとんど誰もが利用したことがあるとのこと。長期服用や娯楽的利用などにより他害行為を引き起こす可能性が知られており、睡眠薬のグループではハルシオンの8.7倍に次ぐ6.7倍となっているとのこと(Wikipedia)。

 

とりあえず、このところのイーロン・マスク氏は、様々な奇行が報じられていました。

たとえば、決算発表後のアナリストとの電話会議で相手の発言を遮って捲し立てたり

Musk Says Don’t Buy Volatile Tesla Stock; Investors Listen (1) bloomberg

 

タイの洞窟に取り残された少年たちを救うために潜水艇を提供しようとして断られたときなどは、イーロン・マスク氏に批判的なコメントをしたイギリス人ダイバーのバーン・アンスウォース氏に対し小児性愛者呼ばわりしたりだとか・・・

Tesla Falls as Musk Fails to Rein In His Attacks on Twitter (1) bloomberg

 

もうほんと、ありえないと思うことをサラリと言ってしまう。攻撃的な衝動を止めるための脳の機能が衰えているんじゃないかと・・・

 

なお、アメリカ証券取引委員会SECは以前からテスラ社の情報開示姿勢には注目していたようで、2017年から調査を開始していたとのこと。

とくにモデル3に関しては、高すぎる目標数字を設定してきたいっぽうで未達が相次いでいましたから、そのことが問題視されているようです。

「同社のガバナンス事態に問題があるのではないか」との声も出てきているようで、同社の経営においてはまさに転換期、ベンチャー気分からごく普通の企業に転じるための段階に入ってきているのかもしれません。

こういった転換はかつてAppleなども経験しましたが、これが良い方向に向かうかどうかは難しいところがあります。実際、Appleはジョブズ放逐後にいったん経営悪化しています。

とりあえず、空売り屋からの訴訟、SECの調査など諸々に耐えられる財務がテスラモーターズにあるかどうか個人的に疑問です。今後かなり大きな変化が同社を襲うかもしれません。


 

クリック!にほんブログ村 株ブログへクリック! クリック!    

追記:

なお、テスラ社救済の手段として、イーロン・マスク氏が保有するスペースX株を売却してテスラモーターズに増資する方法や、スペースXによるテスラモーターズの買収なども可能性としてあげられているようです。(日経新聞報)