ジャマル・カショギ氏の最期をCNNが報じる~食い違うサウジ側の説明
ジャマル・カショギ氏の殺害状況が録音の書き起こし文から判明
在トルコ・サウジ総領事館内で暗殺部隊によって殺されたジャマル・カショギ記者ですが、その殺害過程を録音した音声の書き起こし文があると、CNNによって報じられました。
‘I can’t breathe.’ Jamal Khashoggi’s last words disclosed in transcript, source says
ジャマル・カショギ氏が誤って窒息したというサウジ側の説明は嘘の可能性
これによると、
「息ができない!」
とジャマル・カショギ氏は何度も叫んでいたとのこと。
サウジ側はジャマル・カショギ氏が誤って窒息したとしていますが、これを否定する内容が書き起こし文にはある模様。
また、「息ができない!」と叫んだあとにも悲鳴などが続いており、実は生きていた可能性もあるようです。
ジャマル・カショギ氏は窒息していなかった?
ジャマル・カショギ氏がいつの時点まで生きていたのかはわかりません。
ただ、この書き起こし文には、「息が苦しい!」と叫んだあとにも「悲鳴、喘ぎ声」と記述されており、ジャマル・カショギ氏は窒息していなかったのではないか、という疑念が浮かんでいます。
カショギ氏はこの後、トゥバイギ医師によってバラバラにされてしまうのですが、もしその時点で生きていたとするなら、カショギ氏はどれほどの苦痛と悲しみを受けたことか。
とてつもない非人道的行為であり、絶対に許せないと思うのが普通でしょう。トランプ大統領は非常に甘い態度を示していますが、冗談ではない・・・この書き起こし文をみた上院議員たちはムハンマド皇太子を罵っていますが、当然だと思います。
ジャマル・カショギ氏の殺害を報告するムトレブ
またこの作戦の実行リーダーとみられるムトレブは、ジャマル・カショギ氏殺害が成功したことをサウジの誰かに電話をかけていたとのことです。
計三回電話は行われていたとされ、その内容からみても、サウジの上層部の誰かが関わっているのは明らかなようです。(というか、みんなムハンマド皇太子が指図したと思っています。)
この電話の内容からみて、殺害が当初からの目的だったとみる向きもいるようです。
ムハンマド皇太子に上院議員たちが非難の声、兵器売却に赤信号か
以上のように、事件の全容は非常に恐ろしい残虐性を帯びており、とてもとても許されるレベルのものではない。
・・・というわけでこれをジーナ・ハスペルCIA長官から伝えられた上院議員たちは口々にムハンマド皇太子を強い口調で非難しています。
とてもじゃないけど兵器売却にGoサインが出せない状況です。
トランプ政権のムハンマド皇太子擁護姿勢に議会が猛反発~サウジへの兵器売却はどうなる?~
トランプ大統領は幕引きを図っていますが、さてどうなるか。
メディアはこの話題をずっと続けるつもりでいるようにみえます。
ジャマル・カショギ氏の死を報じ続けるメディア~同業の死は風化させられないという意識~
メディアはずっとジャマル・カショギ氏の事件を取り上げ続けています。
多くの視聴者が興味なくそうがなんだろうが、流します。
同業のジャーナリストが殺害された事件ですから、当然だと思います。
これを風化させたら、次にターゲットにされるのは自分たちですから。
とりあえず、ジャマル・カショギ氏の事件は決して消えることはないと思います。
以上です。