【6758】ソニー2018年Q3決算~実質的にスポティファイの売却益・評価益で業績嵩上げ

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【6758】ソニー2018年Q3決算~実質的にスポティファイの売却益・評価益で嵩上げ

 

ソニーが2018年Q3決算・業績を発表

実質的にSpotifyの売却益で音楽部門が上振れしているだけで、他は総じて業績が前期比で下落しています。

なお、以前のソニー決算記事はこちら

【6758】ソニー 2017年Q4決算は非常にネガティブ~業績下振れ懸念

 

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ソニーの2018年Q3決算短信~業績は見た目悪くないが・・・

 

こちらがソニーの2018年Q3決算短信の概略

売上は落ちていますが見た目はさほど悪くないと思います。

ただ、これにはからくりがあります。

 

 

 

ソニーのQ3決算・業績~期間セグメント別売上

こちらはここ3カ月のセグメント別売上です。

売上に関していうと、全体的にパッとしませんが、セグメントごとにみると問題がより大きいことに気づきます。

 

とりあえず、モバイルコミュニケーション部門(スマートフォンなどを製造している部門)の利益は売上が恐ろしく減っています。

オワコンです。これは。

 

ソニー損保などを軸にする金融部門も大きく売上を落としています。

高級AV機器に特化して成功していると言われてきたソニーのホームエンタテインメント&サウンド部門(名前が長ったらしいですが、単純にAV機器部門です)も減収です。

 

 

 

 

ソニーのQ3決算・業績~期間セグメント別営業利益

次にセグメント別の期間営業利益についてみてみますと・・・

やたらと音楽部門の稼ぎが良いことに気づきます。

これは特殊要因がありまして、この期間にスポティファイ(Spotify)が上場しています。

ソニーは上場前から投資していましたから、その売却益と未売却分の評価益を計上しているんです。

この評価益はすでに現在の株価で評価しているわけですから、今後スポティファイの株価変動で大きく振れることになるとおもわれます。

ちなみに株式評価益(税引前)は 38,363 百万円(365 百万米ドル)です。

 

他のセグメントは総じて営業減益なのがわかります。

モバイル・コミュニケーション部門は相変わらずの体たらく

半導体は中国スマホ生産の急減でCMOSのマージンが悪化して減益

金融はよくわかりませんが、ソニー生命の特別勘定運用損益が悪化したとのことです。

投資有価証券評価損にかかわるものということ以外、わかりません。

また、ソニー銀行も有価証券評価損を計上したとのこと。

運用環境の急変で損失を被ったようです。

 

 

 

ソニーのQ3決算・業績~セグメント別売上推移

こちらはここ数四半期のセグメント別売上推移となります。

MC事業/モバイルコミュニケーション事業が明らかにオワコン化しているのがわかります。

 

 

ソニーのQ3決算・業績~主要製品セグメント売上推移

ほぼすべての主要製品セグメントで売上が落ちています。

有機ELテレビなどは好評ですが、それも落ちています。

デジカメもミラーレス一眼で競合が増えています。

スマホは上記で書いたようにオワコンです。

PS4は登場から5年目に入りますので落ちるのは当然として、他全てがおちている。。。あまりいいことではありません。

 

ソニーのQ3決算・業績~地域別売上推移

こちらは外部顧客に対するソニーの売上高

半導体セグメントなどもあるため、対消費者向けのみでないのがわかりにくいところですが、とりあえず、

スマホ生産が落ちていると言われる中国市場で前年より売上が伸びているということは、高額なカメラや家電などの消費が中国国内でまだ落ちていないということかなとおもわれます。

なお、アメリカと中国は伸びていますが、ヨーロッパとアジアが落ちている。

そして、日本は激減している。

アジアはスマホ生産の拠点というより消費の現場でしょう。

アジアはここもと消費が増えているはずなんですが、ソニーの製品は売れていない。

他のブランドに食われている可能性があるのではないかと思われます。

日本の激減は、なんでしょう。よくわかりませんね。

 

 

 

ソニーのQ3決算・業績~吉田憲一郎CEOは仕事すべき

自分は以前も書きましたが、

まったく嘆かわしい~~SONYによるEMIミュージック買収は、定量化しない経営への回帰だ~~

ソニーの経営は、明らかに昔に戻っていっています。事業説明会が開かれましたが、どの事業もすべて総花的に展開することばかりで、整理する事業が示されていません。(中略)今のソニーは撤退すべき事業の塊みたいなもんです。撤退しまくって、事業売却しまくって、スリムになって、自社株買いをしまくった方がぜったいに株主価値は極大化できるでしょう。(中略)日本企業は、喉元過ぎれば熱さを忘れる悪い癖があります。ちょっと経営が安定すると、途端に改革が鈍ります。事業整理が滞り、あらたな天下りポストばかり作ろうとし始めます。昔の悪い癖がぶり返します。

 

上記記事でも書いたとおり、ぶっちゃけたハナシ、現CEOの吉田憲一郎はちょっと期待薄だと思っています。

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ソニーがいまやるべき仕事は、新規事業開拓やスマホ事業の立て直しではなく、資本効率の向上のはず。

CFO出身の吉田憲一郎氏は現場をさほどよくしらない、、、そのことで生産方面、開発方面からの求心力を得られていないのかもしれませんが、ここはひとつ、しっかりと数字で語って切るべきところは切るべきだと思われます。

 

以上。