米国家安全保障局NSAはジャマル・カショギ氏殺害を命じるムハンマド皇太子の発言を傍受していた可能性
ムハンマド皇太子がジャマル・カショギ氏の殺害を一年前に示唆していたとNYタイムズが報じる
昨年10月、サウジのムハンマド皇太子に批判的だったジャーナリスト、ジャマル・カショギ氏が何者かによって殺害されました。
サウジ出身の反体制記者ジャマル・カショギ氏がサウジ領事館内で殺害された可能性
この件に関し、のちにサウジ当局者が18人?関与していたことが明らかにされ、サウジによる国家ぐるみの殺害への関与が強く疑われています。
「ジャマル・カショギ氏殺害はムハンマド皇太子の指示」とCIAが報告
しかし、サウジ政府はこうした見方を批判。
サウジ当局も、ムハンマド皇太子の関与もなかったと主張しています。
サウジとしてはこの件を早々に処理したいもようで、直接殺害に実行犯として加わったものだけでなく、連絡などを行った者にもさっさと死刑判決を言い渡しているようで、証拠の隠滅だという声があがっています。
サウジ当局が5人に死刑求刑で事実上の「口封じ」へ~ジャマル・カショギ氏殺害事件
米国家安全保障局NSAはサウジのムハンマド皇太子の通話を傍受か?~「ジャマル・カショギ氏に銃弾を使え」と発言?
今回、ニューヨークタイムズはジャマル・カショギ氏殺害の約1年前にムハンマド皇太子が
「ジャマル・カショギ氏がサウジに帰ってこない場合は銃弾を用いるように」
と発言していたと報じています。
これは米NSAが各国要人の通話を傍受しているなかにあったとのこと。
現在分析中ですが、そうした発言があったとのことを米政府関係者がリークしたとのことです。
Year Before Killing, Saudi Prince Told Aide He Would Use ‘a Bullet’ on …
ジャマル・カショギ氏殺害事件で炙り出されるか?米国家安全保障局NSAの通信傍受の実体
現在、米国は5G技術をめぐり、ファーウェイなどの中国企業を世界から排除しようと画策しています。
これらの中国企業は中国政府から依頼されればスパイチップを製品に混入させるだろう、ということをアメリカは言っています。
しかし・・・実際に今までアメリカはさんざん各国要人を盗聴してきました。
今回のジャマル・カショギ氏殺害事件でも、CIAは殺害の背景にサウジ当局者の関与、とりわけムハンマド皇太子の関与があったことをかなり早い段階で知っていたと指摘されています。
今更、国家による通信の傍受を批判するのは、どの口ひらいていっているんだ?という感じがします。
ファーウェイ批判はようするに、自分たちが諜報をやりにくい世の中になることに対する反対姿勢である可能性が高い、と思います。
ジャマル・カショギ氏殺害事件はそのことを白日の下にさらすかどうか・・・とりあえず、そういった点からも注目です。
「ジャマル・カショギ氏殺害はサウジ当局の計画・実行」国連が調査結果まとめる~国連人権理事会で報告へ
以上。