不正行為を3年間放置しつづける大和ハウス工業の社風
3年前に不正施工をわかっていたのに今になって発表する大和ハウス工業の社風
つい数時間前に発表された大和ハウス工業におけるアパート・戸建て住宅の不正施工問題について続報。
なんと、驚いたことにこの会社、3年間ものあいだ不正施工の事実を隠していたということです。
内部通報によって問題が報告されたのは三年前
それから今に至るまで、一体なぜこんなに時間がかかったのでしょうか。
今回の件、非常にヤバい匂いがします・・・大和ハウス工業という会社の社風を疑います。
大和ハウス工業における不正施工問題
ここで大和ハウス工業における不正施工問題について再度書いておきます。
同社は2019年4月12日、二つの不正施工問題について報告しました。
ひとつは防火安全性が不十分な仕様の柱を利用した賃貸共同住宅の施工案件について。
もう一つは、建物の基礎部分の不具合についてです。(独立基礎問題)
⇒大和ハウス工業でも建築基準法違反~独立基礎の問題解決には多大なコスト発生の可能性
この、独立基礎問題がネックです。
会社側はいくら修繕にコストがかかるのか明示していませんが、かなりの規模になる可能性があります。
大和ハウス工業における不正施工発表時に感じた違和感~社風的に隠ぺいを許す文化か
今回の大和ハウス工業の発表ですが、自分は当初から微妙に違和感を感じていました。
それは
「なぜ全く異なる不具合を一緒に報告するのか?」
ということ。
独立基礎の問題と、外廊下の耐火仕様の問題は全く異なる内容のはずです。
仮に内部通報が行われたとしても、同じ人が同じ日にこの二つを報告したとは思えない。
全く異なる内部通報を、いっぺんに処理しようとしているように感じました。
この違和感は、
「3年前から知っていた」
という会社側の説明を受けて腑におちました。
この会社、悪いことは後延ばしして発表するか、揉み消して報告しない体質がありそうです。
一言で言えば、社風の問題。
大和ハウス工業の体質・社風自体がアウトの可能性
大和ハウス工業はもう、体質的に・社風的にアウトな可能性があります。
3年も前のことを今になって国土交通相に報告するとかナンセンスです。
こういう会社は、問題を先延ばしして、発覚しなさそうなら揉み消すのが常態化している可能性があります。
スズキも本日、大規模なリコールを報告しました。
この会社についても以前、体質的な問題がありそうだということは書いていました。
⇒【排ガス不正】道路運送車両法75条は公害防止と環境保全を目的としたもの~スズキ、マツダ、スバルは即刻リコールすべきでは?
やはり、二度あることは三度ある。
体質的・社風的にそういった隠ぺいが当然のように行われている会社は、今後も同じように大規模な損失を発生させる可能性が高い・・・
今回の件は、日本企業の最大のネックがどこにあるのか、示しているように感じます。
以上。