2019年5月7日 米国株式市況概況~米株ヒートマップ・S&P500・米国債・WTI原油チャート~
米国株式ヒートマップ
S&P500
米10年債利回り
WTI原油
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昨晩のNY市場はダウ、ナスダック、S&P500、ラッセル2000揃って大幅下落
先日、トランプ大統領が対中関税を引き上げると突如言い出したが
⇒米中貿易交渉決裂で関税25%へ?トランプ大統領の意図は?~中国側は対応をミスった可能性
市場は昨日の取引では
「これはあくまでもトランプ流交渉術のひとつ、きっとディールできるだろう」
とタカをくくっていた。
ところがこの日は、ムニューチン財務長官やライトハイザーUSTR代表などが揃って中国側の対応を批判しているとの報道が入り、
「もはやディールの可能性は低くなったのではないか?」
とみた投資家が売りに走ったとのこと。
実のところ、そんなふうなアマッチョロい感覚で取引している奴がどれだけいるのかは定かでないが、
とりあえず、市場に漂っていた楽観論に冷や水がかけられる展開になったのは明らか。
株価は全セクターで大幅に下落し、セクター別に2%の下落に達しなかったのは公益や原油など一部に限られた。
とくに大きく下げたところでは資本財や素材、半導体などのシクリカルセクターだが、
リスク許容度の低下から他銘柄にも幅広く下げが波及
関税引き上げは購買力を奪うことになるため小売もさえず、全面安であった。
世界のADRをみてもPMIがやや改善傾向を示す南アフリカ以外は総じて下落
中国は特にひどく、通販大手のアリババBABAやJD、ゲームのネットイースNTESなど大きく下落した。
個別には後発薬大手のマイランMYLが業績下方修正で23.8%と酷い下落。
合算売買高は78億株
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