2018米中首脳会談のポイント~中国製造2025に関して米側が要求せず?~

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2018米中首脳会談のポイント~中国製造2025に関して米側が要求せず?~

 

 

米中首脳会談2018冬、90日間の追加関税猶予で決着

2018年G20にあわせて設定されたトランプ大統領と習近平国家主席との米中首脳会談が終わりました。

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結論としては、米国側が追加関税導入を90日間猶予するというもの。

中国側はこの期間に、知財保護、技術移転の強要問題、サイバー攻撃などの分野で改善策を示す必要があるとのことです。

とりあえず、今回はこの米中首脳会談について纏めていきます。

 

 

 

米中首脳会談2018冬、米中双方の出席者

今回の米中首脳会談では、米国側から

トランプ大統領、ナバロ大統領補佐官(通商担当)、ライトハイザー通商代表、ムニューシン財務長官、カドロー国家経済会議議長、ボルトン大統領補佐官(国家安全保障担当)、ポンペオ国務長官、ケリー大統領首席補佐官、クシュナー大統領上級顧問

中国側から

習近平・国家主席、劉鶴・副首相、楊潔篪・共産党政治局員(外交担当)、王毅・国務委員兼外相、何立峰・国家発展改革委員会主任、丁薛祥・共産党中央弁公庁主任、鐘山・商務相、崔天凱・駐米大使、王受文・商務次官

が出席。

 

米中首脳会談2018冬、ライトハイザーとナヴァロが参加して纏まったことに意義

注目すべきは今回の米中首脳会談にライトハイザーとナヴァロという超強硬派が出席し、そのうえで協議が一応成立したということです。

この二人が出席することから、市場では協議成立しない可能性もあるのではないかと懸念されていました。

90日間の猶予とはいえ、中国側へ歩み寄るような決着になったことはポジティブだったと思います。

 

 

今回の米中首脳会談のポイント

今回の米中首脳会談のポイントは以下

  1. 米国は中国への追加関税を90日間猶予
  2. 中国側は90日以内に、知的財産権保護、技術移転の強要、サイバー攻撃、非関税障壁、サービスと農業の市場開放の分野でさらなる改善策を示す必要
  3. 90日間で合意できない場合、米国側は中国からの輸入品2000億円分にの関税を25%に引き上げる
  4. 中国は米国から農産物(大豆など)やエネルギー(原油、LNG)、工業製品(航空機など)を輸入することで対米貿易黒字を減らす必要
  5. 中国の産業保護政策、産業振興政策である中国製造2025への言及は無し

 

 

今回の米中首脳会談の最重要ポイントは、中国製造2025への言及がなかったこと

今回の米中首脳会談で個人的に一番驚いたのは、中国製造2025への言及がなかったこと。

これは中国が国を挙げて産業を保護、育成する政策で、その根幹にあるのが「自前で用意できるものは何でも自前で用意しよう」という思想です。

中国は半導体分野で大幅な貿易赤字を抱えており、これはエネルギー分野における貿易赤字よりも大きいのが実情です。

中国:周辺諸国裏庭化のための半導体投資 その1

中国は大量の最新鋭半導体露光装置を導入することで、この輸入に頼り切った状況を打破しようとしています。

【中国】半導体製造イノトロン(合肥長鑫/睿力集成電路)、蘭ASMLからEUV露光装置の調達めざす

このことが、アメリカ側の利害と非常に大きな衝突をもたらしています。

 

 

米中首脳会談2018冬~米側は中国製造2025への追及はやめたのか?

今回、この中国製造2025への言及がなかったのは、問題を先送りしたのか、それとも米国側がこの分野でいくら押しても無理だと悟って諦めたのか、それはよくわかりません。

とりあえず、米国側はペンス副大統領以外は全員出席モードでしたから、もしもこの中国製造2025の話題が出ていないのだとすれば、米国側はこの分野に関して押すことはやめた可能性があります。

中国側としても中国製造2025の破棄だけは絶対に応じるわけにいかない部分でした。

もし米国側が強くでてきたら今回の米中首脳会談は決裂するかなと見ていましたが、どうやらアメリカ側の方も譲歩しているようで、一安心といったところではないでしょうか。

G20開幕~米中首脳会談を予測~いよいよ習近平とトランプのサシの交渉実現へ

 

 

 

米中首脳会談2018冬~とりあえず、トランプ大統領は株価下落を気にしている

今回のアマアマな米中首脳会談からみてもわかるとおり、トランプ大統領は早々にディールをまとめて、この戦いが混とんとする前にやめようと考えているようにみえます。

それは、とにもかくにも次の大統領選挙で再選したい、という欲が出てきているからでしょう。

これ以上中国とやりあったなら、自分にとっても損になる・・・と考え直しているのだと思います。

とりあえず、株価がブルトレンドなうちはトランプ大統領は勇ましいですが、ベアなるとチキンになる・・・それがめちゃくちゃわかりやすい大統領です。

トランプ大統領は超絶チキンだった件~米国市場に株安波及で習近平と電話会談~

 

とりあえず、以上。

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