【IPO】新規上場のソフトバンク、ファーウェイの基地局撤去に1000億円かかることは目論見書で示唆されていた!
ソフトバンクグループの通信子会社ソフトバンクのIPOが酷いことになっています。
ソフトバンクのIPOは公開価格1500円を初日から一度も上回らずにボウラック
二日目には安値1176円まで落ち込みました。
地合いが悪いとかいろいろ理由はありましたが、それにしても酷い上場ですね。
ソフトバンクのIPO、宮内謙社長兼CEOと宮川CTOの宮川潤一副社長兼CTOの会見
で、気になったのが、宮内謙社長兼CEOと宮川CTOの宮川潤一副社長兼CTOの会見
「現時点では(ファーウェイ設備の撤去の)決断をしていない。様々な選択肢を検討しているが、コアネットワークに関してはヨーロッパのベンダーに置き換える覚悟」
「政府の本当のガイドラインを見極めたい」
との言があったようです。(EngadgetやITMediaなど各報道参考)
そして、
「即時に置き換えれば最大1000億円の損失が発生」
とも言っていたそうです。
1000億円の損失はソフトバンクにとっても大きい数字。IPO前にしらせるべきでは?
これは償却が済んでいない設備に関して帳簿上の損失を確定させる必要があるためですが・・・
1000億というのはかなり大きな数字。
だいたい年間の純利益が4000億円程度ですから、その1/4となります。
果たしてこれほどの損失発生を知っていたら、どれだけの人がソフトバンク株を買おうとしたか?
そう考えると、ソフトバンク経営陣は損失リスクを知った時点でリスク開示しておくべきではないか、と思うのですが・・・東証はここらへん、どう考えるのでしょうか。
じつは、設備の更新などに伴う損失の可能性はちゃんとリスクとして目論見書に書いてある・・・
じつは、こういったリスクに対してはソフトバンクとしてもちゃんと目論見書に書いてあるんですね。
さすがです。
「政治的要請で変更する場合」については書いていませんが、とりあえず、
「不具合など」・・・と「など」で閉じているので、隙がない。
追加のコストが生じる可能性についても言及があります。
こういうリーガルリスクの回避にかけては、ソフトバンクはよく頭が働きますね。。。
とりあえず、いろいろと不誠実に感じるソフトバンクのIPOですが、これぞIPOという感じもします。
少なくともソフトバンク側はなんら落ち度がない・・・
IPO投資するなら目論見書を、とくにリスクの部分をしっかりみないとダメってことです。
とりあえず以上です。