世界の自動車生産・販売が前年割れへ!
世界で自動車が売れなくなってきている!
Bloombergが以下のような記事を書いています。
なにをいまさら、と言った感じはあります。
個人的には以下の記事などで自動車販売の低迷について書いてきました。
中国で自動車販売が急減速~2018年通年で前年を割り込む可能性も~NEV規制にも注意
WLTPで自動車販売に混乱発生中か?欧州小売販売が軒並み上昇
【統計】2018年11月の中国自動車販売は大幅減~国産車の販売シェアも減~
自動車販売、各地域の様子
基本的に、アメリカは巡航速度的な販売台数が1600万台ですが、ここもと背伸びして年率1700万台超まで販売台数が伸びていました。
中国も夏ころから対前年比で二桁の減となっており、さらにNEV規制が入る来年初めからは既存のガソリン車の価格がハネ上がることが予想され、この影響で販売台数は急減となる可能性が高いです。
さらに欧州はWLTP規制で駆け込みで需要を先食いしており、反動減が来年春あたりまでは続きそうです。
産油国も資源・エネルギー価格安で購買力がおちております。
現在伸びている市場というと、アセアンの一部の国(タイなど)だけとなっています。
・・・が、当然世界の需要をそれだけで引っ張っていくのは、まぁ無理です。
逆資産効果でさらに自動車販売下振れか?
ここもと株安が急速に進んでおり、世界中で逆資産効果が発生しやすい状況になっています。
とくにアメリカは株価で消費動向が如実に動きますので要注意。
自動車は高額品ですから、株などで儲かった時に買おう、という人たちも多い。
それの逆がおきようとしています。
自動車が売れなければ化学製品、ガラス、鋼板などもろもろ売れなくなる
そして自動車が売れなければ、クルマに使われている部品や、部品に使う化学製品、ガラス、鋼板なども売れなくなります。
つまり、鉱工業全般が落ち込む可能性があります。
目下、その動きはエチレンなどの動きに出てきています。
自動車が売れなければ設備投資も落ち込む
自動車販売が落ち込めば自動車メーカーは業績が悪化しますから、設備投資も落ち込みます。
設備投資関連銘柄にも影響してきます。
今まさに、その状況に入りつつあります。
自動車株は総じてPERが低いですが、今後、業績が極度に悪化する可能性も加味しているようにみえます。
とりあえず、気を付けておいた方がいいでしょう。
以上です。