【IPO】ソフトバンクの新規上場後の株価の値動きを考える

【IPO】ソフトバンクの新規上場後の株価の値動きを考える

 

ソフトバンクの新規上場後は株価はどのように推移するか?

という質問が質問箱にあったのでちょっと考えてみました。

 

いつも質問箱のご利用ありがとうございます。

とりあえず、当たるも八卦、当たらぬも八卦ということでごらんください。

 

 

 

ソフトバンクIPO以前の大型上場をみてみよう

まず、2000年以降のIPOで市場から吸収する資金が1兆円を超えたのは

8750 第一生命 10088 (2010/4/1)

くらいしかありません。

メルカリや佐川は1000億ちょっとですし

JR九州のIPOは4160億程度。

日本郵政のIPOだって7000億程度でしかありません。

今回、ソフトバンクがIPOで吸収するのは2兆6460億円です。

凄まじい金額です。

とてもじゃないですが、最近のデータとは比較できません。

ソフトバンクのIPOと比較するとなると、1987年のNTT上場2兆3000億くらいになります。

93年のJR東日本、94年のJT、98年のドコモ、04年の電源開発、国際石油開発なども時価総額レベルで大きく感じますが、ソフトバンクとは桁が一つ違います。

この吸収金額のデカさだけで、予想が非常に難しくなってくるのがわかります。

 

 

 

ソフトバンクのIPOに関して、市場にはNTTの値動きを期待する向きもあるが・・・

ソフトバンクのIPOに関して、市場にはNTTのIPO時の値動きを期待する向きもあります。

NTTは、日本経済の未来に皆が自信を持っていた87年2月9日に上場しました。

上場初日に買い注文が多すぎて、政府はさらに追加放出を行いました。

しかしそれでもNTT株には買いが優勢であり、あっという間に318万円の最高値に到達します。160万円の初値の約2倍です。

市場の一部には、こういった動きを期待する向きもあります。

しかし・・・自分はそこまで強気にはなれません。

自分はなにぶんNTT上場時にはまだ子供でしたので、マーケットのザラザラした感触はわかっていませんが、自分の親戚周りでもNTT株の話題は非常に盛んにおこなわれていたので、その熱気はなんとなくわかります。

いまのソフトバンク株にそれがあるか?というと全くありません。

こういった熱気と暴騰は、PER23倍規制を入れている中国株で最近では発生していました。

自分は中国人の家庭内はわかりませんが、たぶん日本のバブル時と同じような会話が繰り広げられていたんじゃないかなぁという印象でみています。

 

 

ソフトバンクIPOを比較するなら第一生命の方が適当か?

個人的には、2010年の第一生命のIPOの方が、よりソフトバンクIPOに似ているのではないか、という気がします。

景気の後退局面から凪に向かうなかで行われたIPOであり、あまり活況ではありませんでした。

吸収金額は1兆0088億円

公募14万に対して初値16万

そこそこの値上がりではありましたが、ショボいもんです。

そのとは、一年と半年程度かけて733円まで値下がりします。

ソフトバンクのIPOも、なんかこんな感じじゃないかなぁという気がしています。

市場環境も含め、第一生命の動きをなぞりそうな気がします。

 

ソフトバンクIPOのネックは、バリュエーションの高さ

こちらの記事でも書きましたが、

【IPO】ソフトバンク新規株式公開の目論見書を読む~PER17倍弱?PBRは??

ソフトバンクのIPOの問題は、ひとえにバリュエーションの高さではないかと思います。

事業成長率が低いのに、むしろマイナス成長の可能性が高まっているのに、PER17倍は高過ぎです。

個人的には、その点で過去の大型IPOよりも上値の重さは際立つのではないか、という気がします。

 

とりあえず、以上になります。

当たるも八卦当たらぬも八卦

間違えても怒らないでくださいね。

 


 

以上、あくまでも個人的な見解であり、特定の投資スタンスをお勧めするものではありません。投資は自己責任で行うようお願いいたします。