【3333】サイクルベースあさひの業績と株価
今回は、自転車の販売および整備業を展開しているサイクルベースあさひの業績と株価をみていきます。
まずはサイクルベースあさひの会社説明から始めます。
(なお、以下で使用する資料はすべて会社側の決算発表資料や会社説明資料などをもとにしております。)
サイクルベースあさひとは?
サイクルベースあさひは全国に展開する自転車の販売・整備業の企業です。
サイクルベースあさひの店舗
サイクルベースあさひの店舗は、全国に直営店442店舗、FC店舗を展開しています。
地域的には中部北陸が少なく、近畿圏と関東圏を中心に展開しています。
自動車が交通手段の中心になっている中部北陸よりも、自転車が多く利用される人口密度の高い東京、大阪圏を中心にした店舗展開となっています。
また、近年は店舗の拡大、都市型店舗の展開なども積極化しており、新たな商圏への進出も狙っています。
サイクルベースあさひの沿革
昭和24年 下田順次が旭玩具製作所創業
昭和50年 大阪府門真市に、一般ユーザーを対象とした自転車専門店をオープン
平成4年 株式会社あさひに商号変更
平成4年 代表取締役社長に下田進が就任
平成17年 東京証券取引所市場第二部上場
平成19年 東京証券取引所市場第一部上場
サイクルベースあさひの経営スタンス
サイクルベースあさひは自社PB製品を多くラインナップすることで利益率を確保。
販売台数ベースで約半数がPBと言われており、同社の利益率の向上に貢献しているとのことです。
サイクルベースあさひはリーマンショック後も成長する小売企業
サイクルベースあさひはリーマンショック後の内需減少局面でも成長をつづける小売企業として評価されてきました。
なお、同様の企業には業務スーパーを展開する神戸物産などがあります。
ただ近年はその成長力にも陰りがみえており、ここからの成長にはなんらかのドライバーが必要な段階になっているようです。
サイクルベースあさひの業績のクセ
サイクルベースあさひはQ1とQ2出稼ぎ、Q3はしょぼしょぼ稼ぎ、Q4にコストを計上するような決算を繰り返しています。
ですので、サイクルベースあさひの決算報告書を読むときは、そこらへんを割り引いて考える必要があります。
サイクルベースあさひは下田家一族がガッツリ握る企業
サイクルベースあさひの大株主の多くには下田姓がついています。
こういう会社は得てして自社株買いなどには積極的ではありません。
企業統治が緩んで、株主への還元がいつまでたっても改善しない可能性については注意が必要です。
サイクルベースあさひの業績
ここからはサイクルベースあさひの業績について決算資料などをもとにみていきます。
(以下は2019年1月4日に書きました)
サイクルベースあさひの2018年Q2決算の業績
サイクルベースあさひの2018年Q2決算は増収増益
昨年に引き続き好調なペースを維持しています。
サイクルベースあさひの業績~品目別売上高
サイクルベースあさひの業績でいうと、品目別売上高でみてスポーツ車や電動アシスト自転車の売上が拡大。
高付加価値製品が売れたことでトップライン、ボトムラインともに増加しました。
サイクルベースあさひの業績~販管費内訳など
サイクルベースあさひの業績でみると、販管費が6.9%上昇
これは主に新規出店に伴う人件費の増加が影響しています。
広告宣伝費や物流費はそもそも然程大きくありませんから、気にする必要はないでしょう。
サイクルベースあさひの株価 2019年1月4日
サイクルベースあさひ 週足株価チャート
サイクルベースあさひの株価は2010年代からずっとボックス圏です。
ここもと回復してきましたが、まだ気迷いムードでしょう。
PERは14倍くらいとなっています。
割高感もさほどありませんが、さりとて割安感もありません。
しばらくは綱引き状態でしょう。
以上です。
なお、上記はあくまでも個人的見解であり、特定の投資スタンスをお勧めするものではありません。投資にあたっては自己責任でお願いいたします。以上です。