2019年3月11日 米国株式市況概況~米株ヒートマップ・S&P500・米国債・WTI原油チャート~
米国株式ヒートマップ
S&P500
米10年債利回り
WTI原油
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昨晩のNY市場はダウ、ナスダック、S&P500、ラッセル2000揃って大幅高
この日は朝方に1月の小売統計が発表された。
1月自体の内容は悪くはなかったが、前年12月分が下方改定されるなど決して良いものではなかった、はず。
寄り付きは全体的には上昇して始まったものの、電子部品などを中心に下げているものも多い展開。
寄り付き時点では市場は決して強気一辺倒ではなかった、はず。
しかしあれよあれよという間に買いが広がり、気づいてみたらヒートマップは鮮やかな緑色、という結果。
小売統計を好感して上がった、などと解説されているが、それは後付け講釈だろう。
下げれば下げたとき用に解説できる余地が、今回の小売統計には存在している。
この日は総じて上昇したが、セクター的には電子部品や資本財、情報技術などの主力銘柄が特に強い展開。
アップルAAPL、アマゾンAMZN、マイクロソフトMSFT、アルファベットGOOGLなど、主力の大型株が上昇を牽引。
エヌビディアNVDAがメラノックスMLNXに対する巨額買収計画を計画していると伝わり
電子部品セクターなど広範囲に買いが入るかたち。
⇒エヌビディア(Nvidia)がメラノックス・テクノロジーズ(Mellanox Technologies)を買収へ
買収する側であるエヌビディアも上昇しており、市場のウケはなかなかに良い。
ボーイングBAはエチオピア航空のボーイング737MAX8型機墜落事故を受けて、一時13%安となったが、
その後は5%安程度まで買い戻される展開。
ボーイング737MAX8型機がまた墜落事故!~インドネシアのライオンエアに続き短期間に2例目
ボーイング737MAX8型機の墜落事故を受け、米連邦航空局(FAA)が機体設計変更指示・各国で運航停止措置発動
部品銘柄関連には広がりがみえず、特段嫌気されるものとなっていないのも、地合いの強さを感じさせる。
ただ、この日は合算出来高が71億株でしかない。
休み明けの薄いところをするするっと上がっただけとも言え、これをもって強気でOKというわけにはいかないだろう。
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