大和ハウス工業の大野直竹・特別顧問は不正施工の事実を2か月後に知っていた???
大和ハウス工業の不正施工問題の続報です。
大野直竹・特別顧問(当時社長)は、大和ハウスの不正施工問題について内部通報2か月後には報告を受けていた
とのことです。
これは日経新聞2019年4月16日朝刊15面に小さく載っています。
なぜこんな小さい扱いなのか全くわかりません。
記事の内容は以下のようなものです。
当時社長だった大野直竹氏に報告が届いたのは通報から2カ月後の17年2月。だが、樋口武男会長兼最高経営責任者(CEO)への詳細な報告は公表直前の9日までされず、取締役会で報告されたのは公表前日の11日が初めてだったという。過去の教訓も生かされなかった。大和ハウスは14~16年にも計3回、不適切な住宅を建てたことを公表している。再発防止策として社長直轄の部署を設け、新たな仕様や変更といった技術情報の管理などを図ったが、今回のような過去の案件は確認していなかった。
大和ハウス前社長・大野直竹と不正施工問題の流れ
・・・時系列に要約すると以下のようになります。
- 2016年12月、不正を告発する内部通報がされる
- 2017年2月、大野直竹(当時社長)に報告が上がる。大野直竹は樋口武男会長に報告せず。
- 2017年11月、大野直竹社長退任、特別顧問に就任
- 2018年7月、不正に関して社内調査を開始
- 2019年4月9日、樋口武男会長に報告
- 2019年4月11日、取締役会に報告
この間、大野直竹社長直轄の管理部門は機能せず。
そして、大野直竹社長には社長退任時に功労金として1億円が支給され、その後は特別顧問として顧問料が支払われていたとのこと。
大和ハウス工業の大野直竹・前社長が不正施工問題を隠そうとした理由
この報道、どうも臭います。
大野直竹社長は2か月後には知っていたのに、樋口武男会長に一切報告せずに放置したという報道・・・
もしこれが正しいとするなら、そのような行動をとった理由はなにでしょうか?
本当にそんなことをする必要があるでしょうか?
大野直竹社長と樋口武男会長がよほど仲が悪く派閥争いでもしていない限り、そんなことをする意味がないはずです。
大野直竹社長は不正発覚を隠して保身を図っていたというわけでもなさそうです。
その事案の数か月後には社長を自ら退任しているのです。
また、大野直竹社長が放置していたという割には、2018年7月になってから突如として調査を開始しているのも謎です。
どうもよくわからない。
しかし何か、臭います。
大和ハウス工業の社内で、何らかの社内政治的な動きがあったのではないか、という感じがしますが、あまり確信をもって語れるようなものではありませんので、とりあえず邪推はこのあたりにしておきましょう。
ちなみに樋口武男会長は御年80歳。
最近はいろいろと弱ってきており、そろそろ退任が叫ばれている状況です。
いずれ、どこかのメディアが大和ハウス工業の社内の状況をすっぱ抜くかもしれません。
楽しみに待ちたいと思います。
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以上。