『北京精凋科技(Beijing JingDiao Group)』~中国のCNCマシンメーカー
今回は、中国の各種CNCマシンの製造企業『北京精凋科技(Beijing JingDiao Group)』についてみていきます。
といっても、この会社は上場していません。
しかも、情報の多くが公開されていません。
国の産業政策の中心的役割を担っているようで、かなりの技術力を持っているようなのですが、あまり解説されている記事がありません。
とりあえずそんな『北京精凋科技(Beijing JingDiao Group)』ですが、公開情報などをもとに見ていこうと思います。
まずは『北京精凋科技(Beijing JingDiao Group)』の事業内容から見ていきましょう。
『北京精凋科技(Beijing JingDiao Group)』の事業内容
『北京精凋科技(Beijing JingDiao Group)』は簡単に言ってしまえば、CAD、CNC(コンピュータ数値制御)、およびそれらを利用した複合加工機、旋盤、マシニングセンタなどを設計、開発、販売、保守するメーカーです。
1994年に設立された『北京精凋科技(Beijing JingDiao Group)』は、現在4900人を雇用。
その多くが開発人員
10000の顧客に対し40億人民元を売り上げている、中国のCNCマシン最高峰の企業のようです。
https://www.youtube.com/watch?v=w9DiCwDC4d0
『北京精凋科技(Beijing JingDiao Group)』の技術力
自分はこの業界に詳しくはありませんから、『北京精凋科技(Beijing JingDiao Group)』の評価をしっかりできるわけではありません。
ただ、以下の金型の精密加工っぷりはなかなかなのではないか?と思います。
まるでCGのような映像ですが、中国もいよいよここまで来たか・・・という感じがします。
https://www.youtube.com/watch?v=dVq1qQ4VDhM
いや、単純にCGかもしれませんけどねwww
もしこれがCGとかイカサマ無しだとするなら、あまりにもショックです。
日本は、うかうかしていられないように思うのですが、どうなんでしょうか・・・
『北京精凋科技(Beijing JingDiao Group)』は日本製工作機械への輸入関税措置発動を政府に促した企業
昨年、日本の工作機械メーカーに対してダンピング関税をかけるように中国企業が中国政府に陳情する動きがありました。
これを受けて、実際に導入に向けて検討されているもようです。
対象となるのはファナックなど9社
(オークマ、ブラザー、ヤマザキマザック、ジェイテクトなどなど)
この陳情を行ったのがじつは『北京精凋科技(Beijing JingDiao Group)』などであったとのことです。
彼らはこれを機に日本メーカーから技術を導入したいのではないか・・・と見ていますが・・・
『北京精凋科技(Beijing JingDiao Group)』には要注意
とりあえず、『北京精凋科技(Beijing JingDiao Group)』には要注意だと思います。
ここもと中国国内の設備投資需要減退で、こういった製品の需要は追い込まれています。
しかし、なんとも勢いを感じさせます。
次の景気回復局面では、きっとこういったメーカーの製品が大量に市場でばら撒かれます。
日本の製造装置メーカーの受注が減るかもしれません。きをつけてください。
以上です。