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2018年7月30日 米国市況概況

 

 

昨晩のNY市場はダウ、ナスダック、S&P500、ラッセル2000そろって大幅下落。特にこれまでアメリカ株を牽引してきた情報通信、半導体などハイテク株が弱く、ナスダックは1.39%安。

業種別指数でみると情報技術が大きく下落する一方で、高配当の通信が上昇。

情報技術株では、いわゆるFAANGが弱く、フェイスブックFB 2.19%安、アマゾンAMZN 2.09%安、アップルAAPL 0.56%安、ネットフリックスNFLX 5.70%安 、アルファベットGOOGL 1.82%安、マイクロソフトMSFT 2.15%安

またこの日はクレジットカード、資金決済銘柄も下落しておりビザV 3.01%安、マスターカードMA 2.50%安、顧客に無断で為替手数料を引き上げていたアメリカンエクスプレスAXP 2.89%、ペイパルPYPL 3.59%安。

個人的には、これら銘柄に共通するのは個人情報を扱う銘柄だということ。それらデータを利用してビッグデータで稼ぐ企業ということだと思います。

アメリカは中間選挙を前にして、さまざまな動きが出てきやすい。その一つとして、情報通信産業の寡占化に対する懸念、ビッグデータ利用に対する規制強化などが高まりやすい季節なのかもしれないと思っています。

この日はまた、半導体関連株も弱くエヌビディアNVDA、マイクロンテクノロジーMU、テキサスインスツルメンツTXN、マイクロチップテクノロジーMCHP、クアルコムQCOM、アプライドマテリアルズAMAT、ラムリサーチLRCX、KLAテンコールKLACなど総じて下落。

アプリケーションソフトウェアも弱く、オラクルORCLが約2%下げたほか、アドビADBE、セールスフォースCRM、イントゥイットINTU、レッドハットRHTなど総じて3~4%超下落。

いっぽうで原油価格上昇で独立系石油会社が強く、ここもと下がっていた大手製薬企業が底固い展開、金融もしっかり。

REITまちまち、公益は下落。

資本財はリスクオフの流れから総じて下落。キャタピラーCATの決算は市場予測を上回ったものの、その後さげに転じて市場を冷やした。

 

なお、この日上昇がめだったのは、このところ強い通信株、AT&TとベライゾンVZ。高配当の安定事業。またフィリップモリスPMやアルトリアMOなどもしかり。これら低成長事業に資金が流れているのだとすると、相場の末期かな、という感じがしないでもない。

とりあえず、市場ではFAANMGに対して、「これまでもツッコミを買っていれば儲かった。今回も買って大丈夫。放っておけばそのうち上がるはず。」という意見が多くなっているように感じる。このような風潮は・・・

とりあえず合算出来高は64億ちょい。まぁまぁといったところ。