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2018年7月11日 米国市況概況

 

 

昨晩の米国市場はダウ、ナスダック、S&P500の3指数揃って小幅安。

米中貿易摩擦激化が世界経済に大きな影響を与えるとの懸念から原油価格が大幅に値下がり(リビア原油輸出再開を原油価格下落の要因という人もいるけれど、個人的には違う気がします)。

原油安を受けてエネルギーセクターが大幅安。大手のシェブロンテキサコCVXが3.19%安になったほか、ノーブルエナジーNBL、パイオニアナチュラルPXD、デヴォンエナジーDVN、ヘスHES、マラソンオイルMRO、ニューフィールドエクスプラレーションNFXが3%を超す下落となった。

精製大手のフィリップス66PSX、ヴァレロエナジーVLO、マラソンペトロリアムMPCも2%を超す下落。

掘削大手ハリバートンHAL、化学大手イーストマンケミカルEMN、FMCコーポレーションも2%後半の下落。

農業系資源のCFインダストリーCF、モザイクMOSも大幅に下落、非鉄大手フリーポートマクモランFCXは3.87%下落した。

 

保険、銀行などの金融は総じて小幅に下落、REITは小売系、工業系が弱いいっぽうで住宅系は堅調。消費財は自動車のゼネラルモーターズGM、フォードFが1%台後半の下落をした一方、自動車部品のデルファイDLPH、ジョンソンコントロールズJCI、ボルグワーナーBWA、LKQコーポレーションは軟調に推移した。

中国との通商摩擦がビジネスチャンスの低下に繋がる機械、設備投資関連は大幅安。ゼネラルエレクトリックGE、スリーエムMMM、ダナハーDHR、イリノイツールズITW、カミンズCMI、イートンコーポレーションETN、ハネウェルHON、インガソールランドIR、ローパーテクROP、ロックウェルオートメーションROK、ドーバーコーポDOV、サイレムXYL、フローサーブFLS、キャタピラーCAT、ディーアDE、エマーソンエレクトリックEMR、ユナイテッドテクノロジーズなどすべて下落。

同じく半導体も売られ、ブロードコムAVGO、インテルINTC、テキサス仁洙鶴TXN、マイクロチップMCHP、化合物半導体コーボQRVO、エヌビディアNVDA、マイクロンMUが安く、半導体製造装置輸出制限への警戒からアプライドマテリアルズAMAT、ラムリサーチLRCX、KLAテンコールKLACなども大きく売られた。

 

航空はデルタ航空DAL、ユナイテッドコンチネンタルUAL、アメリカンエアラインズUAL、アラスカ航空ALK、サウスウェストLUVなどすべて下落。

いっぽうで、中国による影響の及びにくい米国内の公益株は堅調に推移。

FAANGはマチマチ。小売りもマチマチ。ビザV、マスターMAなどクレジットカード大手、メディア大手のコムキャストCMCSA、ディズニーDISは上昇した。

 

 

総じて、下落したといっても一昨日の水準をわったわけではなく、まだ安心している人が多いように思う。

トレンド的にはいまだに上向きだが、問題は、ここもとずっと言っていることだが、出来高が足りなすぎること。

なにかのきっかけで上下に大きくフレ安い時期に入ってきている。