世耕弘成経産相「コンビニは重要インフラ、税金で支援を検討」

世耕弘成経産相「コンビニは重要インフラ、税金で支援を検討」

 

世耕弘成経産相「コンビニは社会インフラだから税金で支援検討」

またぞろ経済産業省(経産省)が何か企んでいるようです。

世耕弘成経産相は4月5日の会見で、人手不足に悩むコンビニFCが増えていることを踏まえ、以下のように述べたそうです。

「コンビニは日本が世界に誇るビジネスモデルだと思っている。国民生活になくてはならないインフラであるので、オーナーの不安・不満を経産省としても真摯に受け止めている。経産省としても、今後、オーナーや消費者の声も聞かせていただき、フォローアップもし、国としての支援があるのか検討していきたい」

経産省/世耕大臣コンビニ8社のトップと会談「自主的な行動計画策定」求める 流通ニュース

 

 

 

都市部で人手不足に悩むコンビニが多い~ならばテリトリー制を導入すべきでは?

なんとも頭の悪い発言だと自分は思います。

そもそもにおいて都市部でコンビニFCが労働力を確保できないのは

  • コンビニ労働者の賃金水準が低すぎること
  • コンビニの数が多すぎること

の2点が重要です。

コンビニは非常に作業内容が多く覚えなければいけない仕事量が多い。

それでいながら低賃金すぎるのです。

だから人が集まらない。

さらに、そんな状況にもかかわらず出店はガンガン行うから、コンビニ各店舗で労働者を奪い合う事態になっています。

それも同じ会社のFC同士で奪い合っている。

明らかに非効率な労働力の使い方をしているのが、コンビニの労働力不足の背景にあります。

これを解消するには単純に、テリトリー制を導入して出店規制をしたらいいんです。

税金でコンビニ各社やFCオーナーを支援するなどというのは、まったく愚かなことです。

 

 

世耕弘成経産相はコンビニで1日バイトしてみたらいい

おもうに、世耕弘成経産相はコンビニの実態を理解していないと思います。

全部机上の数字でしかみていないでしょう。

一度でいいから、コンビニのバイトを朝、昼、夕、深夜それぞれやってみたらいいです。

すべてが別世界です。

自分も社会勉強としてコンビニでちょっぴりバイトしたことがありますが、あまりにも覚える内容が多く、とてもとても時給1000円でこんな仕事やるのは割にあわないだろうと、その時に思いました。

他の物販小売系のバイトより客数が多く、作業量が多く、覚えなくちゃいけないことが多い。

全部の作業を習熟するには一定以上の頭の良さが求められる仕事です。

適性からすると、時給1500円以上…清掃作業や品出しなどが伴う深夜帯は2000円以上は将来的に必要だろうなと思っていました。

今まさに、その状況になりつつあるのだと思います。

 

 

 

世耕弘成経産相はコンビニを社会インフラというが、そもそも既存の商店を潰してきたのはコンビニだ

世耕弘成経産相はコンビニを「社会インフラ」「重要インフラ」などと言っています。

しかし、そもそもにおいて、コンビニはここ数十年で発達したシステムです。

それ以前には街の雑貨屋、駄菓子屋、酒屋、八百屋などいろいろとありました。

大手コンビニがそれらを押しのけながら、いまの状態になっているんです。

なぜかつての酒屋、八百屋、煙草屋などは社会インフラとして捉えられず、コンビニだけが社会インフラとして庇護されるべきなのか、そこらへんのところを世耕弘成経産相は明確に説明すべきでしょう。

コンビニだけ依怙贔屓するというのは、まったく愚かな話です。

 

 

 

思うに、経済産業省っていうのは、社会主義者の集まりなんじゃないかと思います。

何か民間事業者が困っていると、すぐに国が出ていって手助けししようとする。

ついでに、自分達が天下る先を作る。

規制をつくるのも、規制緩和するのも、常に経済産業省にとっては天下り先の創出が目的。

今回もまた、同じ構図で発言したんでしょう。

 

国民はそろそろこういった経産省のやり方を注視すべきだと思います。

ほんとろくなことになりませんから。

以上。