備忘録がわりにニュース記事をまとめます。
個人的に重要と感じたものを独断で掻い摘んで纏めます。
この記事は日中随時更新します。
(1時58分)
ボーイング、統合会社に80%出資で調整 地元紙報道
大型から中小型までトータルラインナップで提供していくことになります。今回の統合は商用機部門のみですが、いずれ軍用も含めた方向になるのではないかと思われます。
大型LNG投資再開 シェルや三菱商事、1.5兆円受注
中国では天然ガスの消費量が爆発的に膨らんでいます。たとえばクンルンエナジーやチャイナサンティエン、ENNエナジーなどの決算をみてもわかりますが、パイプラインを通るガスの量が前年比で30~40%程度伸びています。2020年代になると船舶の排ガス規制が強化され、LNGの需要がそこでも膨らみます。日本には日揮、千代田化工建設、東洋エンジニアリングなどLNG関連で強みをもつプラント企業が多いです。
米中摩擦 半導体再編に影
クアルコムとNXPのM&Aが、米中通商摩擦を受けた中国側の妨害で破談に追い込まれそうな状況です。じつはこれ、おいら先月に予想してました!すごいでしょ!ほめてほめて\(^o^)/
https://twitter.com/chu_sotu/status/976889697577267200
今後もこうした事例は出てくるはずです。というより、中国による妨害を念頭にいれれば、国境を跨いだM&Aは減少していくでしょう。それは当然、被買収先になりそうな株式のバリュエーション面にはネガティブに働きます。
「携帯2年縛り是正を」 総務省の有識者会議
消費者にとっては好ましいことですが、携帯通信各社にとっては競争激化になります。株価にはネガティブです。
17年度の粗鋼生産0.3%減 設備トラブルで商機逃す
老朽化した高炉のトラブルが相次いでおり、抜本的な対策が必要になってきています。ただ、高炉のラインを作り直すためには一兆円単位のカネが必要になります。現実的にかなり厳しいものがあります。
(2時45分)
ネスレ商品、販売を中止 欧州スーパー「卸値高い」
ネスレにしてもP&Gにしてもそうですが、2000年代まで元気だった消費財メーカーが軒並み業績の伸び低迷に苦しんでいます。PBブランドが出始めたころは「消費者は価格よりも慣れ親しんだ味や、使い勝手のいい商品の方を選ぶ。PBは流行らない」とタカを括っていた機関投資家(バフェット含む)も、最近はようやく状況が呑めてきたようです。
この流れはまだまだ続きます。個人的には、Appleがいつ陥落するか楽しみです。
加熱たばこ、崩れる一人勝ち フィリップ・モリス
PMIのアイコスだけでなく、ブリティッシュ・アメリカン・タバコ(BAT)のグローや、JTのプルーム・テックなど競合が増えてきたことが理由との解説。業績不振を受け、株価は15%以上の下落となりました。ここもと金利が上昇していることも、配当株として買われてきた同社への嫌気の要因となっています。
Apple’s Shares Slip Again as Concern Mounts Over IPhone Sales
iPhoneが売れていないからAppleの株価が軟調・・・という記事。いまのAppleの置かれた位置は、PC98全盛期のNECや、ファミコン全盛期の任天堂と印象が被ります。あきらかに割高なコストを既存ユーザーが許容し続けられるか、という点にすべてがかかっていると思います。個人的には、Appleの将来には悲観的です。
U.S. sanctions on Vekselberg have $1.5-$2 billion assets frozen: sources
富豪ランク3位もしくは4位のヴィクトル・フェリクソヴィチ・ヴェクセリベルク(Viktor Feliksovich Veksel’berg)とレノバグループ(傘下に石油や資源、インフラ系企業など)に対する米制裁で、総額15億~20億の資産が凍結されている・・・これが欧州側取引企業に混乱をもたらしているらしい、という内容。
(5時00)
Heavy gunfire reported outside royal palace in Riyadh (VIDEOS)
サウジアラビアの首都リヤドの王宮の外で大きな銃撃音が聞こえている、という内容。もしかしてクーデターなのでは?との情報が錯綜しています。
現国王およびその息子のムハンマド・ビン・サルマーン第一皇子には敵が多すぎます。
まず、フーシ派のイエメンへの軍事侵攻により、フーシ派はもちろんのこと、無謀な作戦を嫌気した身内の軍からも反発する動きが出ています。
また、イスラエルへの擦り寄り、宗教的権威の軽視などから、イスラム教を熱心に信じる人々からも嫌悪されています。
さらには、皇位継承権のない兄弟たちへの拘束、資金没収なども行ったため、恨みを買っています。
今回のクーデター報道が真実であるかどうかはわかりませんが、仮に偽情報であったとしても、真実かもしれないと感じさせるだけの状況証拠は揃っています。もし今回だいじょうぶだったとしても、きっと皇子はパラノイア的な強権政治に向かうでしょう。それが中東の暗殺未遂、クーデター未遂を経験した為政者の辿る道です。
ちなみに、もしこれが本当だったらたいへんです。原油価格は暴騰です。インフレ率は跳ね上がります。アメリカの中東におけるプレゼンスは破滅的な方向に向かう可能性があります。イラン革命ふたたび、といった思惑が広がると思われます。
(21時40分)
サウジ王宮近くでドローン撃墜=一時騒然、規制強化へ
日本時間朝方に「すわクーデターか!」と騒がれたサウジアラビア・リヤドの王宮での銃撃音ですが、その後に判明したところによると、単なるドローンを撃墜する音だったそうです。まぁ、本当に単なるオモチャのドローンだったのか、なんらかの爆発物を利用したものだったのかはわかりませんが、とりあえずクーデターではなかったようです。
とりあえず、今後は緊張感が高まることになるでしょう。
新卒採用、銀行・保険が大幅減 本社最終集計
長引く低金利による低収益により、金融機関の採用意欲は著しく落ちています。またRPA(ロボット・プロセス・オートメーション)によるホワイトカラー分野の自動化・効率化も長い目でみると人員削減方向に影響します。金融機関は今までよりも少数のエリート集団化していくことでしょう。
インド~ロシアに物流回廊 イラン経由、20年にも開通
イラン政府が推し進める南北輸送回廊(International North–South Transport Corridor/INSTC)がもうすぐ完成するそうです。鉄道未開通区間アスタラ―ラシュト間約170キロメートルの費用の半分をアゼルバイジャンが融資し、イランが建設するそうです。17年10月に開通したアゼルバイジャン~ジョージア経由~トルコ間のバクー・トビリシ・カルス鉄道(Baku-Tbilisi-Akhalkalaki-Kars railway: BTAK鉄道)との接続などにより、中国、インド、ロシア、イランなどユーラシア大陸を横断する現代版シルクロードとなる予定です。ちなみに、ブシェーフル(Bushehr)とシラーズ(Shiraz)のあいだは別途工事中であり、こちらは中国機械工業建設集団(China Machinery Industry Construction Group)が受注しています。これが実現した暁には、イランに科しているアメリカの経済制裁は完全に有名無実化することでしょう。
これ、いつか纏めて記事にしようと思ってます。