【PM】フィリップモリス(Philip Morris)の業績・決算と株価~マルボロ、アイコス(IQOS)などを展開するタバコ事業大手
今回はタバコ大手フィリップモリス(Philip Morris)についてみていきます。
フィリップモリス(Philip Morris)は、強力な旗艦ブランドであるマルボロを展開しているほか、加熱式タバコのIQOSも展開。
タバコ産業が斜陽化していくなかで、どうにかして生き残ろうと必死に経営をしています。
まずはそんなフィリップモリスの事業内容から見ていきましょう。
フィリップモリス(Philip Morris)の事業内容
フィリップモリスの事業内容は、たばこ事業です。
既存のタバコだけでなく、加熱式のタバコも展開。
全体のたばこ消費が漸減傾向にあるなか、加熱式タバコのアイコスを売り込むことで、どうにかして減収減益傾向をとらえようと必死です。
なお、フィリップモリスは正式名をフィリップモリス・インターナショナルと言います。
インターナショナルとつく通り、海外事業を中心にしています。
もともとはアルトリア(MO)と同じ会社でしたが、アルトリアを国内事業、フィリップモリス・インターナショナルを海外事業として分離して、今に至ります。
フィリップモリスの2019年1Q決算・業績
https://twitter.com/chu_sotu/status/1119298898500055040
フィリップモリスの決算は、一言で言って酷いです。
総収入は減少、粗利はほぼ横ばい。
コスト上昇で営業利益も減少
EPSも当然、減収
https://twitter.com/chu_sotu/status/1119298801817100289
ブランド別売上高。
上位はマルボロ、L&M、チェスターフィールド、フィリップモリスなど。
上位5部門は販売量が増加
ただ、その他多くのブランドが減少している。
発展途上国を食い物にするフィリップモリス
https://twitter.com/chu_sotu/status/1119298636175724544
地域別にみると、タバコの出荷が伸びているのはEUと中東アフリカ、南アジアと東南アジアだけ
具体的に、フィリップモリスの売上を国別にみると
https://twitter.com/chu_sotu/status/1119298711392096257
EU域内でタバコが販売が伸びている国は、ポーランドやスペインなど
また、中東地域に目を向けると、タイとサウジが伸びている。
南アジアだとフィリピンが伸びている。
オーストラリアも。
逆に先進国の多くでタバコ販売は減少しています。
ようするに、アヘン戦争の頃と同様に、自分達は吸わないけれど、発展途上国の奴にばら撒けばいいか、みたいな感覚でしょうか。
まるで変わってませんね。
フィリップモリスの株価
週足
日足
フィリップモリスの株価は、非常に調整色が強まっています。
日足でみるとそれほどでもありませんが、週足ですと長期のネックを切ってきており、将来的な経営の不透明感を受けたような動きになっています。
フィリップモリス株を「高配当のシーゲル銘柄」として崇め奉っている方達もいますが、個人的にはまったくそういった見方に納得できません。
以上。
なお、上記はあくまでも個人的見解であり、特定の投資スタンスをお勧めするものではありません。
投資においては自己責任でされるようお願いいたします。
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