備忘録がわりにニュース記事をまとめます。
独断で掻い摘んで纏めます。
この記事は日中随時更新します。
9時54分
昨晩のNY市場は前日の大幅上昇の反動安となった。米10年債利回りは前日と同じ2.85近辺、WTIも前日比ほぼ変わらずの67近辺。
米中貿易摩擦再燃から、航空機や農産物輸出拡大期待から買われていたボーイングBA、ディーアDEなどが売られる展開。
金利、原油まちまちで金融、エネルギーは弱含み。情報通信セクターはGoogle、Facebookが2%を超える上昇。半導体は格下げなどを嫌気してマイクロンMUが8%近い下げ、ストレージのシーゲートSTX、ウェスタンデジタルWDも3%程度の下げとなった。
決算がさえなかった米国版百均のダラーツリーDLTR、ダラーゼネラルDGがそれぞれ14.28%安と9.37%安に沈んだ。
クラフトハインツKHC、ケロッグK、キャンベルスープCPB、クロロックスCLX、タイソンフーズTSN、プロクターギャンブルPG、キンバリークラークKMB、コルゲートパルモリブCLなど食品、ノンシクリカル消費財セクターに弱いものが多く、チャート的にも戻りいっぱいいっぱいから落ちているものが多いことには要注意か。反面、公益セクターの電力ガスなどはこの日は下げていないのが対照的。
2時00分
アングル:加熱式たばこで競争激化、デバイス価格引き下げも
ひと頃より話題として落ち着いた感のある電子タバコですが、フィリップ・モリス「アイコス」、ブリティッシュ・アメリカン・タバコ「グロー」、JT「プルーム・テック」と三社それぞれから電子タバコが登場し、いよいよ本格的な競争の始まりとなってきました。各社デバイスを値下げして、利用を促す戦略をとっています。
ただ個人的には、なにもニコチン入りじゃなくてもいいのではないか?という気がしています。電子デバイス化の進展によって、逆にタバコとベープ、アロマなどの境目が薄まってしまったのではないか、という気がします。これが禁煙化に繋がったりすれば、タバコ各社の業績にはかなりのダメージになることでしょう。
パンドラの箱は開いた感があります。
ソフトバンク、GMの自動運転車部門に22.5億ドル投資へ
ソフトバンクのビジョンファンドが、ゼネラルモーターズ/GMの自動車運転車部門クルーズ・オートメーションに22億ドルを投資するそうです。
BRIEF-4月の米消費支出は前月比+0.6%(予想:+0.4%)=商務省
個人的見解:コアPCEが前年比+1.8は意識される数字。向こう数カ月で2%達成するはずで、そうなった場合には当たり前の水準への利上げはほぼ確実。年4回か。
実質消費支出も前月比+0.4%と高い伸び。かなり景気が上振れしているのが見える。
BRIEF-米原油在庫、362.0万バレル減=EIA週間石油在庫統計(予想:52.5 …
個人的見解:かなり大きく下がったものの、製品在庫は予想に反して増加している。原油価格に対してはプラマイゼロな材料か。製油所の稼働率が向上している模様。
ドイツ銀の米国部門、FRBが「問題」指定=関係者
米FRB、ドイツ銀の米事業に「問題」と判断=米紙
ドイツ銀は米国にコミット-「うわさ」に惑わされないでとCEO
ドイツ銀行トラストカンパニーアメリカスに問題があると、FRBが問題指定とのことのようです。
米中古住宅販売成約指数:4月は予想外に低下-在庫不足が影響
市場に出た物件は平均26日で売却されているとのこと。これは非常に速く、過去最短で決着している、とのこと。
個人的見解:買いオファー出している人のなかに、ホンキで住むつもりじゃない人が混ざっているような気がします。日本でも、最近は節税のために米国産住宅を買うスキームが増えてきています。
10時53分
豪州における越境ECを利用したGST回避と非関税措置が廃止へ Amazonなど対応急ぐ
アマゾン、豪ユーザーの米サイト利用を7月から停止 GST回避で
オーストラリアは7月1日より、海外からネットを利用して輸入した1000豪ドル未満の商品を対象に10%の物品サービス税GST(Goods and Services Tax)をかけます。
これの影響を回避するため米Amazonは豪州からのアクセスを停止するとのことです。
豪州GST制度について
豪州におけるGSTは2000年7月から導入されました。
いままでAmazonなど越境ECに関しては、金額が1000豪ドル以上は10%のGSTがかかりましたが、それ未満であればGSTも関税もかかりませんでした(酒・タバコを除く)。それが、2018年7月1日に変わります。Amazonなどの越境ECに関してもきっちりGSTと関税を徴収することになります。
豪州におけるGSTと関税の徴収は、ある意味では当然のことのように思います。
10年前20年前と異なり、今は個人が海外からネット通販で商品を買う時代です。業者が輸入するときに関税を払って輸入しているのに、個人が関税をかけずに輸入できたら不公平です。Amazonも今までは関税回避して輸出できましたが、これからはそうはいかない、ということです。
Amazonはアメリカのサイトへのアクセスを遮断する一方で、豪州に拠点を作って販売を強化するそうです。
なお、オーストラリアにおける越境販売に対するGST導入は、デジタルコンテンツに関しては昨年導入されています。
今後はこういった流れが他国にも広がっていくことでしょう。Amazonに限らず、多くのネット関連企業はこれまでよりも商売をしにくい環境になると思われます。
法人企業統計2018年1-3月(金融・保険除く)
設備投資が製造業、非製造業ともに好調。とくにネット通販の広がりから運輸業などが盛ん。一方で北米輸出の鈍化から輸送用機器を中心に製造業の利益に陰りがみえてきていることがわかる。
Costco quarterly profit up 7 percent as warehouse sales grow
米会員制小売り大手コストコのQ1決算、輸送コスト上昇と値下げで利益率低下。
既存店売上高7%増、EPS1.70ドル(前年1.59ドル)、売上高は12.1%増
粗利益率が0.46さがり11.05%。6月から賃金上昇でさらなる利益率低下を市場は予想。時間外で下落
スペイン首相不信任決議案、きょう採決 最大野党が支持獲得の公算
個人的見解:ラホイ首相側近が汚職で有罪判決を受けたことにより、国民党ラホイ政権自体が崩壊の瀬戸際にたっています。社会労働党、シウダダノス、ポデモスなどが不信任決議に賛成しているそうなので、倒閣は実現するのでしょう。その場合再選挙となりますが、第一党になるのはシウダダノスなのではないか、と言われています。
シウダダノスは親EU、親スペイン、カタルーニャ「反」独立派です。かなりの右派と言われています。カタルーニャ独立派との間で強硬な展開になることが予想されますので、そこは要注意です。マーケット的にはシウダダノスは悪い選択ではありません。
11時37分
China May manufacturing sector growth steady, cost pressures …
5月財新PMI 51.1
生産は51.8と好調、コスト上昇
個人的見解:新規輸出受注が個人的予想よりも好調なのはなぜだろうか。アメリカとの関係は緊張化しており、あまり良い数字が出てこないと予想していたのだけれど。もしかすると他の国への輸出が大幅に伸びている?
それから、国家統計局発表のPMIでもそうだったが、コストプッシュがかなり激しいことがわかる。環境保護規制によってコストが上昇している。これは日本で同じような汎用品を作っている企業にとっては朗報。とくに化学など上流部門に強い企業はいいはず(株価が騰がるといっているわけではなく。業績の下支えにはなりうるというだけの話)。
イタリア、一転コンテ内閣発足へ 3カ月の政治空白に幕
経済閣僚に反EUの人物を置かないことで五つ星運動と同盟が合意、コンテ新内閣発足みとおしとのことです。
鉄鋼・アルミ関税の標的は間違い、問題は中国=米下院歳入委員長
個人的見解:米国による、アルミ、鉄鋼への追加関税措置導入が目前に迫っています。EU側は対抗措置としてバーボンウイスキーやハーレーの大型バイクなどに高関税をかけるそうです。このまま報復合戦が広がれば、アメリカは貿易関係でみても、外交関係でみても、孤立化に向かいかねません。いちばん喜んでいるのは、たぶん中国です。ケビン・ブレイディ(ブラディ)氏は日本では目立ちませんが、トランプ減税を陰で纏め上げた当事者です。その人物が、今回ばかりはトランプ大統領に噛みついています。