ここもと発表されている北米の住宅関連指標に頭打ちを示すものが増えてきています。
まず、速報性の高いMBA住宅ローン申請指数ですが
となっており、金利上昇局面で新規申請、借換ともに落ちている様子が見えます。
次に新築住宅販売件数
次に中古住宅販売件数
こちらも落ちてきています。
はっきりいって、住宅販売関連の指標はいいとこなしです。
金利が大きく上昇する前からこの傾向がみえています。金利上昇でさらに落ちる可能性が高いです。
ちなみに、住宅価格関連指標、ケースシラー住宅価格指数20都市前年比は昨年9月から前年比+6%台半ばで推移。住宅価格が賃金上昇を優に超えてしまっていて、多くの労働者がついていけなくなっている可能性があります。
しかも土地の価格や労賃だけでなく、トランプ大統領の木材輸入制限や、塩ビ価格上昇による壁材床材の価格上昇などが相まって新築コストが上がってきています。
この調子だとかなり問題だと思います。
トランプ減税効果はあるでしょうが、金利上昇や物価上昇の影響が打ち消しあう可能性も高く、注意が必要です。
ちなみに、鉄道輸送のデータなども前年比の伸びが落ちてきています。CSX以外はマイナスではありませんが、輸送量の伸びがおちてきており注視は必要。
27日発表の耐久財受注もかなり弱めな数字。押しなべてみないと何とも言えませんが、なんとなく嫌な予感はします。
ただし、カンファレンスボード消費者信頼感指数は極めて良好。ここらへんはアメリカ人の性格によるものなのか・・・
とりあえず、景気の見通しには慎重にならざるをえないかなぁと思います。
by中卒くん