昨晩木曜日のNY市場はダウ、ナスダック、S&P500、ラッセル2000揃って大幅安。
とくにNasdaqの下落率は2%に迫っており、今年三月以来の大幅安となった。
10月入りしてから金利上昇に歯止めがかかっておらず、そのことを嫌気する売りが広範囲に出ている状態。
セクターでは、半導体、情報通信、一般消費財セクターの下げが厳しく、それぞれ1.6%程度のセクター下落率。
銘柄でみると、半導体セクターが大きく下落
アプライドマテリアルズAMAT、ラムリサーチLRCXなどの半導体製造装置が安く、
マイクロンMU、ウェスタンデジタルWDCなどメモリ関連も安い。
エヌビディアNVDAも2.60%安
ソフトウェアではセールスフォースCRM、インテュイットINTU、アドビADBEなどが2.5%を超す下げ
情報通信もアルファベットGOOGL、フェイスブックFB、マイクロソフトMSFTなどやすく
ジェフベゾスが長者番付一位となったアマゾンAMZN、アップルAAPLの二頭も安い。
ビザV、マスターカードMAなどの決済企業も安く、
ゲームのアクティビジョンATVI、エレクトロニックアーツEAも安い。
この日はヘルスケアも新興企業群を中心に下げ、特にバイオテクのギリアドGILD、バイオジェンBIIB、セルジーンCELGなど大幅安
インテュイティブ・サージカルISRG、イルミナILMN、バクスターBAXなど医療用機器などの企業も安い。
ようするに、グロースの人気銘柄がやすい。
逆に、金利上昇を好感して金融セクターは上昇。
ほかに、ディフェンシブ性が強いとされる食費やタバコ生活必需品セクター
公益や通信などの
本来ならば金利上昇を嫌がるセクターも上昇
という、ちぐはぐな動きが起きている。
つまり、この日の相場で起きたことは、金利高への懸念ではなく、金利上昇が景気を冷やす事への懸念だろうと思う。
また、鉄道や飲食の一部などは上昇していることから、内需への懸念はさほどなく、海外への景気懸念が中心かもしれない。
この日はグロース系の大型株を中心に下げており、このセクターはウェイトが大きいため指数を押し下げやすいことには注意が必要。