南小岩六丁目地区市街地再開発~江戸川区ハザードマップにおける洪水被害予測は大丈夫か?

南小岩六丁目地区市街地再開発~江戸川区ハザードマップにおける洪水被害洪水被害予測は大丈夫か?

 

 

JR小岩駅周辺に600戸の高層マンション~南小岩六丁目地区市街地再開発~

江戸川区のJR小岩駅周辺で大規模な再開発が行われるとのことです。

場所は駅南、江戸川区南小岩6丁目地区になります。

駅のド真ん前であり、利便性は非常に高い地域となっています。

現状では古びた建物が多い地域ですが、再開発終了時には以下のリンク先にあるようなマンションおよび商業施設に建て替わるそうです。

https://www.nomura-re.co.jp/cfiles/news/n2019051301568.pdf

なお、この南小岩六丁目地区市街地再開発組合に協力して特定業務代行者をつとめるのは、野村不動産、タカラレーベン、清水建設とのことです。

 

5.計画概要
名称
南小岩六丁目地区第一種市街地再開発事業
計画地
東京都 江戸川区 南小岩六丁目及び七丁目地内
地域地区
商業地域 / 防火地域
計画容積率 Ⅰ街区
約 644% Ⅱ街区 約 730% Ⅲ街区 約 699%
敷地面積
Ⅰ街区 約 1,037 ㎡
Ⅱ街区 約 2,905 ㎡
Ⅲ街区 約 5,012 ㎡
延べ面積 (容積対象延べ面積)
Ⅰ街区 約 7,122 ㎡
Ⅱ街区 約 29,045 ㎡
Ⅲ街区 約 52,690 ㎡
主要用途
Ⅰ街区 商業
Ⅱ街区
住宅、商業、業務、駐車場
Ⅲ街区
住宅、商業、駐車場、公共駐輪場
階数/高さ
Ⅰ街区
地上 10 階 / 約 52m
Ⅱ街区
地上 22 階・地下 1 階 / 約 82m
Ⅲ街区
地上 33 階・地下 1 階 / 約 110m
住宅総戸数 601 戸(地権者住戸含む)
権利変換認可 2018 年 12 月
工事着手
Ⅰ街区 2019 年 5 月
Ⅱ街区
2019 年 8 月(予定)
Ⅲ街区
2023 年 1 月(予定)
工事完了(予定)
Ⅰ街区 2020 年 12 月
Ⅱ街区 2022 年 5 月
Ⅲ街区 2026 年 1 月
設計会社 清水建設株式会社
施工会社 清水建設株式会社

 

 

 

南小岩六丁目地区市街地再開発は江戸川区ハザードマップの内側~洪水・高潮被害は大丈夫か?

さて、ここでひとつ気になることがあります。

この南小岩六丁目地区市街地再開発ですが、先日発表されて話題になった

「江戸川区ハザードマップ」

にて、高潮および洪水時の浸水リスクが指摘されている場所ということです。

【水害】江戸川区ハザードマップにおける災害発生確率を考える

 

 

「ここにいてはダメです」

というショッキングな文句で、江戸川区のハザードマップは全国レベルの知名度となりましたが、

まさにそのハザードマップの内側にあるのが、小岩駅南側の一帯です。

洪水時、高潮時には一階部分がまるまる浸水する可能性が指摘されています。

 

 

 

南小岩六丁目地区市街地再開発地区は江戸川区ハザードマップの内側だが、他地域よりはマシ?

ただ、よくよくハザードマップをみてみると、南小岩六丁目地区市街地再開発は江戸川区の他の地域よりはマシそうにみえます。

新中川と中川で挟まれた地域は洪水、高潮ともに3階ぶぶんまで浸水すると予想されているのに対し、

新小岩駅周辺は1階部分の浸水のみで済んでいます。

また、浸水時間も他地域が二週間浸水しっぱなしだったりするのに対し、南小岩六丁目地区市街地再開発は一日で水が引くように設計されているようです。

そういう意味では、安心でしょうか?

 

 

南小岩六丁目地区市街地再開発地区は洪水リスクで割安になるか?

というわけで、南小岩六丁目地区市街地再開発地区のマンションを買う人は、この地域が洪水、高潮のメッカであることをよくよく認識して買うべきだろうと思われます。

個人的にはそのリスクは無視できないものと考えますので、手を出しませんが、人生自体を割り切っている方は良いのかもしれません。

 

周辺では今後も再開発が進むそうで、大規模な住戸数の提供が行われる予定となっています。

 

江戸川区は、ハザードマップでは災害危険性を声高に叫びながら、住民を誘致しています。

行政の責任としてそれでいいのか?という気は漠然とします。

以上。