2018年8月21日 米国市況概況

 

 

 

昨晩のNY市場はダウ、ナスダック、S&P500、ラッセル2000の4指数が揃って上昇。とくに小型株指数であるラッセル2000は1%を超える上昇となり、リスクオン傾向が明確化。

またS&P500は一時、一月ぶりの高値更新となり、市場のセンチメントの強さを示す形となった。

この日の相場は上昇セクター、下落セクターがやや明確化。

上昇セクターには半導体、一般消費財、工業、通信、エネルギー、素材などが並び

下落セクターにはREIT、生活必需品、公益、医薬などが並んだ。

公益セクターはほぼ全体的に下落。

食品・飲料もJMスマッカーSJMが6%超の下落、ゼネラルミルズGISも3%超の下落。

飲料のコカ・コーラKO、ペプシコPEP、コカ・コーラヨーロピアンCCE、シリアルのケロッグK、クラフトハインツKHC、食肉のホーメルHRL、タイソンフーズTSN、スパイスのマコーミックMKC、タバコのアルトリアMO、フィリップモリスPMなども下落した。

医薬品も弱くジョンソンエンドジョンソンJNJ、メルクMRKなど下落。医療保険も軟調。

 

いっぽうで半導体銘柄には買戻しが入っており、インテルINTC、テキサスインスツルメンツTXN、ブロードコムAVGO、エヌビディアNVDA、マイクロンMUなど上昇。

限月交代前の上昇でWTIが高く、エネルギー株は小動きながらしっかり。

工業、素材もしっかりだった。

住宅大手トールブラザーズTOLが決算を受けて13%以上上昇し、住宅関連株が上昇。DRホートンDHI、レナーLEN、プルートPHMは3~6%上昇。

ディスカウント小売のTJXは決算を受けて5%弱の上昇。他の消費関連株にも波及した。

情報技術関連は後場に失速、アマゾンAMZNとネットフリックスNFLX、ツイッターTWTRがしっかりの一方、他は資金流出が継続。

合算出来高は58.6億株。

日中値動きの大きさの割にふくらまない出来高。

高値は更新しているが、本格的なものかどうかは慎重に見ていった方が良いと思う。