2018年9月20日 米国市況概況

 

 

 

昨晩のNY市場はほぼ全面高。

米中の通商摩擦にいったんの区切りがついたこと

また朝方に発表されたフィラデルフィア連銀製造業景気指数が予想よりも強く、

失業保険申請件数は49年ぶりの低水準となるなど非常に強い数字がならんだことから

ダウ、Nasdaq、S&P500、ラッセル2000が揃って上昇。

セクター的には素材、情報技術、生活必需品、半導体などが1%を超す上昇。

下落はエネルギーセクターのみ。

 

金利の上昇は一服したものの、このところの流れを引き継いで金融は堅調。

リスクオンの流れのなかにありながら、生活必需品セクター、ヘルスケアや不動産セクターなども強く、広範な銘柄が買われる展開。

個別にはゼネラルエレクトリックGEがエクセロンに納入したLNGガス火力発電用タービンに酸化問題が発生と伝えられて3%超の下落。

元NFLのコリン・キャパニック選手を起用したCMで売上高急増と伝えられたナイキNKEが1.1%上昇

北朝鮮情勢に進展の兆しと受け止められたことで、ロッキードマーチンLMTやレイセオンRTN、ノースロップグラマンNOC、L3テクノロジーLLLなど国防資本財関連が売られた。

FAANG銘柄は引き続き好調ながら、アマゾンAMZNとアップルAAPLは1%未満の上昇で引けており、若干市場全体の流れについていけていないようにもみえる。

 

この日の売買高は68.8億株、出来高は順調であり、市場全体に活気が戻っている。

なお、この日は海外ADRも非常に堅調であった。

 

アメリカ以上に堅調な動きとなっており、良い感じに資金が高い所から低い所へ流れているのがみえる。