【統計】イギリス/英国の一人あたりGDP【グラフ】
イギリス/英国の一人あたりGDP
(データ元:世界銀行)
イギリスの一人当たりGDPは、1960年代~1970年代の労使紛争および労働党主導の国有化政策と、行き過ぎた社会保障充実により長らく停滞。
いわゆる英国病(イギリス病)と言われる状態になります。
これを打ち破ったのが1979年の鉄の女サッチャーです。
国有企業の民営化、財政支出削減、規制緩和、税制改革、労組の弱体化政策などを通じて、英国を競争社会に切り替えます。
こののちのイギリスは、金融業を中心に大きく復活するのですが、その反面で、金融不安のたびに大きく下押しする経済になったことは特徴的だと思います。(私見)
これは、イギリスが金融業の中心地的存在であり続けたことと無縁ではないと思います。
とくにサブプライムローンバブルの破裂は同国に大きな傷跡を残しました。
現在、EUからの離脱をめぐる動き、ブレグジットが進行中ですが、この背景には一人当たりGDPの上昇が停滞する中で不満を抱えた層の反乱があるように思います。
また昔のような国有化政策に戻ることはないでしょうが、それと同じくらいの、政治を通じた不満の発露が行われているよう、個人的にはみえます。