日本航空、配当ゼロ発表で投資家軽視する一方、従業員には一人当たり15万円支給

無配転落の日本航空、特別給付金15万円をバラマキへ

まったくもって驚きました。

日本航空が従業員ひとりあたり15万円をバラ撒くそうです。

新型コロナウイルスの影響で国内線、国際線ともに利用が急落。

このままでは資金繰りに行き詰まり、破綻の可能性もあるのではないかと、市場に不安がよぎりました。

そうした背景から、先日行われた株主総会では、投資家に対して無配転落を要請しています。

投資家側もこれを受け入れ、財務立て直しのために配当ゼロを受け入れました。

そして、経営陣の再任が決定。

その矢先に、この報道です。

つまりこれは、株主への配当をケチって従業員にばら撒くということでしょう。

株主としては、財務余力を高めるために無配転落を受け入れたはずです。

将来的にはリストラなどをしていくと期待していたはずです。

そうした目的のためのカネを従業員にばら撒いてオワリというのは何とも内向きの思考だと思います。

同社の株主は、舐められていると思います。

「自分達はナショナルフラッグキャリアであり、政府系金融機関にガッチリ守られているから、一般株主なんて無視しても大丈夫」

という感覚が経営陣にはあるのでしょう。

同社の株主構成は、政府系でがっちり固めているわけではないようにみえますが、なぜ株主はこの経営陣を選んでしまったのか。

自分にはまったく理解ができません。