新型コロナの蔓延でバーニー・サンダース大統領誕生の可能性も？

極左候補バーニー・サンダース大統領の誕生なるか？

民主党大統領候補者選挙が第3戦を終えました。

今回はネバダ州。

どうやら、民主党候補のなかでもかなり左側に属すバーニー・サンダース上院議員が勝利確実とのことです。

今回の米大統領選挙ですが、共和党はトランプ大統領で決まりでしょう。

それに比べると、民主党候補はどの候補もかなり左側に属しています。

とくにバーニー・サンダースは、エリザベス・ウォーレンと1、2を争うほどの極左です。

民主党候補はどの候補も、富裕層増税や法人税増税には賛成方針です。

法人税は、現在は21%ですが、バイデンですら28%への増税を訴えていますし、他候補は35%への引き上げを主張しています。(ブルームバーグは具体的な数値を言わず。)

そのようななかで、バーニー・サンダースとエリザベス・ウォーレンの極左2候補が他の候補と明確に異なる点は、公的医療保険制度の創設を目指しているところでしょう。

米国は、日本とは全く異なる医療保険制度となっています。

ざっくりと違いを言ってしまえば、国民皆保険制度がありません。※

企業や個人などで民間医療保険に加入するかたちになっています。

自分と家族の健康・命は自分で守る、というアメリカらしいやり方です。

※というか、世界中のほとんどの国では、国民の大多数を対象にした国民皆保険制度(Universal health care)はありません。先進国では日本、欧州各国、カナダ、豪州、ニュージーランドくらい。発展途上国はそのほとんどが未整備です。

さて、ここで問題になるのが新型コロナウイルス。

非常に感染力の強い新型コロナウイルスがアメリカに感染拡大したらどうなるでしょうか。

アメリカは公的医療保険制度が充実していないため、単なる風邪様症状で医療機関を受診するのを避ける傾向があり

熱が出ていても、咳がでていても、病院を受診しない人々が多数出てくる可能性があります。

もしそうなれば、間違いなく爆発的な感染拡大が起きるでしょう。

そうなった時に、人々は公的医療保険制度の拡充を騒ぎ始める可能性があります。

これは、バーニー・サンダースのような極左候補に非常に有利になる可能性がある、と思います。

なお、じつはアメリカでは既に新型コロナウイルスの感染拡大が起きているのではないか？との指摘も一部にあります。

今年、アメリカではインフルエンザで既に大量の死人が出ているのですが、そのうちのいくらかは新型肺炎によるものではないか？との指摘です。

ただ、先ほども書いたように人々は発熱や咳程度では医療機関を受診しないため、水面下に埋もれてしまっているのではないかという指摘が出ています。

とりあえず、新型コロナウイルスがアメリカに感染拡大することは、政治的な変動を生み出すことに繋がるため、非常に危険です。

個人的には以前からバーニー・サンダースの勝利の可能性もありうると見ていましたが、それが本格化する可能性も出てきます。(個人的にはエリザベス・ウォーレン支持です。)

もし左派大統領が誕生すれば、株式市場にとってはかなりのネガティブ材料です。

とくにPBMと民間保険にとっては超ネガティブです。

とりあえず、以上です。