「日本株」カテゴリーアーカイブ

【2698】キャンドゥの決算・業績と株価~割高感と経営不透明感が漂う展開か?

【2698】キャンドゥの決算・業績と株価

 

今回は100円ショップ大手、キャンドゥについてみていきます。

今回は創業者の城戸博司・元社長が死亡した後、業績が低迷しているキャンドゥについてみていきます。

同社はダイソー、セリアについで100円ショップ業界第三位ですが、どうも最近パッとしません。

とりあえず、事業内容や沿革から見ていきましょう。




 

 

キャンドゥの事業内容

キャンドゥは日本全国で100円ショップを展開しています。

また海外でも8店舗をFC展開しています。

店舗数は2019年Q1決算発表時点で1002店舗

このうち直営店が697店舗、FC店が297店舗、海外FCが8店舗となっています。

 

キャンドゥ創業者、城戸博司元社長の死

キャンドゥの創業者は城戸博司という方でしたが、この方は2011年に突如お亡くなりになっています。

しかもです。

死んだのは都内・港区の高層マンション34階にある自宅寝室だったとのことですが、死亡から2週間たってようやく死亡しているのが発見されたとのことです。

上場会社の社長ともあろうひとが、2週間も会社に顔を見せないのに、誰も自宅を訪ねてこない・・・

そんなことが常態化していたということでしょうか?

 

キャンドゥは当時、業績的に病み上がりの時期でした。

2007年に大赤字をだしたあと、2008年~2010年にかけてようやく回復し始めてきたところでした。

その陣頭指揮を執るべき人物が、2週間も現場を離れていても誰も問題視しない風潮があった・・・

そんなように個人的には感じられました。

 

なお、城戸博司氏のあとは、北川清水販売本部本部長と城戸一弥経営企画室室長が代表取締役となり、二人三脚で経営を担うことになりました。

しかし当時、城戸一弥氏はまだ25歳。

城戸一弥氏は城戸博司氏の息子ではありましたが、まだ25歳です。

こんな若い人物に経営企画室室長などという肩書のポジションを与えるのもどうかと思われますが(入社後5か月後に次長です)、

とにかく・・・なんというか、キャンドゥという会社が家族経営の個人商店のように感じた投資家も多かったのでしょう。

大きく株価を落とすことになりました。

 

 

キャンドゥの業績

ここもとのキャンドゥの業績も、やはりあまり芳しくありません。

売上は伸びているんですが、利益水準がまったくともなっていません。

優秀な経営者を外部から呼んできた方がいいのではないか、と感じさせる業績動向です。

 

キャンドゥの2019年Q1業績

https://twitter.com/chu_sotu/status/1117426187926556673

キャンドゥの2019年Q1業績も上記の通り悪化しています。

損益計算書によれば、売上原価は増えていますが、

販管費が増えて営業利益は減っています。

そもそもにおいて100円ショップ業態は非常に薄利な商売です。

少しの費用変動で大きく利益を落とすことになります。

運送コストと人件費の上昇が一番のネックでしょう。

 

 

キャンドゥの株価

週足

 

キャンドゥの株価は上記の通りとなっています。

PERは前期ベースで33倍

今期予想ベースでも30倍~40倍程度でしょうか

決して割安な株価とは言えないと思います。

とりあえず、キャンドゥの株価は横ばい圏を続けていますが、事業構造的に非常によろしくない状況になってきていると思います。

気をつけて行った方がいいのではないか、と感じています。

 

なお、上記はあくまでも個人的見解です。

特定の投資スタンスをお勧めするものではありません。

投資にあたっては自己責任で行うようお願いいたします。

以上。