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2018年8月14日 米国市況概況

 

 

 

 

昨晩のNY市場はダウ、ナスダック、S&P500、ラッセル2000の4指数揃って上昇。

とくに小型株中心のラッセル2000は1%以上の上昇。

トルコリラ急落への懸念がひとまず後退するなか満遍なく上昇するが、目立って大きく上昇するセクターはなし。

 

 

個別には、エクスプレス・スクリプツESRXによるシグナCI買収の可能性が高まったことでPBMや医療保険などのセクターが好調。

いっぽうで薬価への圧迫懸念から医薬品セクターは下落。

エネルギー価格は軟調だが独立系を中心に株価は堅調。

ただ、全体相場が強いなかにあっては、微下げではあるものの、シュルンベルジェSLB、ハリバートンHAL、ベーカーヒューズBHGE、テクニップFMC(FTI)などの下げは気になるところ。

また、金価格の下落や世界経済の行方を微妙に警戒している部分もあるのか、フリーポートマクモランFCXがじみに直近安値を割り込んできていることにも注目されていいはず。

季節要因的な金利低下局面のなか、当面の金利水準の下限を意識してか金融株は総じて堅調。

情報通信株もFAANGを中心にしっかり。

 

ただし!

個人的にきになるのは、半導体関連の弱さ。

インテルINTC、ブロードコムAVGO、マイクロチップMCHP、マイクロンMU、ラムリサーチLRCX、KLAテンコールKLACザイリンクスXLNX、スカイワークSWKS、アナログデバイセスADIなどが地味に下げている。

全体相場がそこそこ堅調なのに、ここら辺が下げている。

 

数日前に書いたように、先日のトルコリラ暴落を口実にした株価下落では、その中身をよくみると、実はハイテク売りの比率が高かったことに気が付く。

相場観:トルコの次に注目すべきこと~ハイテクにこそ注意すべき~

他のセクターが強くても、ハイテクが選択的に売られている状況は気持ちが悪い。

まだ震源が収まっていない、とみるのが妥当じゃないか、と感じる。