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2018年03月鉱工業生産速報3

2018年3月鉱工業生産速報2のつづきです。

とりあえず、1、2と同様に見ていきましょう。

直近4か月と前年同月を比較して、変化率を%で示しています。

 

それでは3枚目をみてください。

デジタルカメラはミラーレス一眼レフが人気とよく言われていますが、全体でみると落ち込みが激しくなってきています。

カーナビ、カーオーディオなども酷いです。

汎用コンピュータ、デスクトップ型パソコン、ノート型パソコンは壊滅的に弱い動きですが、ミッドレンジコンピュータは3.5倍程度に増えています。これは仮想通貨需要でしょうか?

プロジェクタも酷い動きです。

小型自動車、軽自動車は軟調です。

小型バスは不振継続、大型バスも悪化してます。平成28年排ガス規制の補助金が切れたせいだと思われます。

特別用途車ボデーは横ばい圏で推移しています。排ガス規制による駆け込み需要がまだ切れていないのかも。普通トラックが落ちてきているので、じきに影響が出てきそうな気もしますが。

機関部品、シャシー、懸架制動装置など自動車の部品関連は総じて強めに推移しています。

乗用車用エアコンが弱い。理由は不明。

フォークリフトは着実な動き。ニチユ三菱と豊田自動織機でしょう。

複層ガラス、ガラス長繊維、短繊維が弱め。戸建て住宅・集合住宅向けなどに建設の一服感があるのでしょう。

無アルカリガラス基板は底堅い動き。液晶向けでしょうか。日本電気硝子が有名です。

コンクリートポールは電線地中化のご時世、縮小傾向になりそうです。

コンクリートパイルは高い伸びを示しています。大型の高層ビルプロジェクトが稼働し始めているのでしょう。

プレストレストコンクリートは弱い動きです。なぜだかよくわかりません。道路床版やスパンの大きな建築物に使われる傾向があります。

気泡コンクリート製品も悪化してます。これは外壁材に主に使われます。

耐火煉瓦が高い伸びを示しています。鉄鋼業向けでしょう。鉄鋼の生産が伸びていることもあるでしょうが、どうも国内粗鋼生産の伸び以上の伸びを示しているのがきになります。鉄鋼メーカーのどこかでトラブルが発生している?もしくは輸出?

電極も電炉向けでしょう。すごい勢いで伸びています。これは輸出かも。

化学製品は主要製品でみるとエチレン、プロピレンが弱い。ポリエチレン、ポリプロピレンも弱いのでその影響か。もっというと、ポリエチレンテレフタレートは前年比6割。

逆にベンゼン、キシレン、パラキシレン、スチレンモノマー、フェノール、カプロラクタムなどは強い。スチレンモノマーは発泡スチロールなどに向けて、カプロラクタムはナイロン製品向けか。

石鹸やシャンプーなどインバウンド需要が剥げてきた感じがする。

洗顔クリーム・フォーム、モイスチャークリーム、化粧水、乳液、美容液のあたりは未だにインバウンド需要が大きく出ている。


2018年03月鉱工業生産指数4に進みます。