備忘録がわりにニュース記事をまとめます。
独断で掻い摘んで纏めます。
この記事は日中随時更新します。
13時52分
サウジ元皇太子、「ムハンマド・ビン・サルマン皇太子は銃撃により負傷」イランが報道
先月21日夜、サウジアラビアの王宮で銃撃音が鳴り響く事件がありました(4月22日記事)。その時はドローンを撃退するために警備兵が銃を撃っただけ、との報道がされていましたが、それ以来、サウジアラビアの実質的な行政トップであるムハンマド・ビン・サルマン皇太子(ムハンマド・ビン・サルマーン・アール=サウード / Mohammad bin Salman Al Saud )が人前に表れていないことに動揺が広がっているようです。アメリカのポンペオ国務長官が来訪した時にも応対した映像が流れない、アルジャワヘラ・スポーツ競技場にも姿を見せなかった(御前試合?)・・・とこの記事では書かれています。
個人的見解:この記事の出処はPARSです。サウジの敵国イランの報道機関です。ですから割り引いてみる必要があります。しかし、個人的には銃撃があった可能性は十分にあると思っています。ただ、記事にもあるとおり、死亡ではないでしょう。せいぜい負傷程度ではないかと思います。
サウジのサルマン皇太子は、欧米メディアのフィルターを通してみる限りでは
「リベラルで男女平等の意識が強く、若者受けのいい、進歩主義的な価値観のすばらしい若きリーダー」
というふうに見えます。
昨年暮れには従兄弟や叔父たち王族に対する監禁事件が騒がれましたが
拘束中の王子らを虐待か 拷問や自殺未遂情報も(毎日新聞)
このときも欧米メディアは「改革に協力しない王族たちに対する強硬姿勢を若者は支持している」だとか「汚職まみれの王族に対する反感をバックにした行動」などと好意的に伝えていました。米系Newsweekなどは
懸念を募らせる国外の有識者たちとは裏腹に、国内では皇太子の改革を称賛する声が圧倒的に多い
とまで書いています。たいした擁護っぷりです。
しかしですね・・・どうも中東の方のSNSなんかを翻訳でみるかぎりでは、サルマン皇太子、あまり良い感じの印象を持たれていないようにみえます。
むしろ、イスラエルの手先みたいに見ている人が多い。
実際、最近になってイスラエルとサウジの関係はかなり明るみになってきています。
こちらの記事でも書きましたが、先日サルマン皇太子は「ユダヤ人はイスラエルに国土を持つ権利がある」などと発言しました。これには皆が驚きました。サウジといえばイスラム教の聖地メッカを守護するサウード家の国家です。それなのにイスラエル寄りの発言をしたのです。そして、それと前後してアメリカから1100億ドル分もの大量の兵器を購入する契約を結びました。また、国営サウジアラムコの上場を推し進めることを決定しています・・・当然潤うのは米系金融機関・・・ユダヤ人の牙城です。つまり、これは陰謀論みたいな話になっていましますが
ユダヤ(イスラエル)とサウジアラビア(サウード家)とアメリカ(特にネオコン)は繋がっているのではないか・・・
ということが明るみに出てきているんです。そのことに多くのイスラム教徒たちが複雑な思い・・・というより嫌悪感を示しています。
ちなみに、おいらはぜんぜん知らなかったんですが、実はいまパキスタン兵が何千人もサウジに駐屯しているんだそうです。
サウード家の分裂を招いてしまったサルマン皇太子の失策
2018年4月10日に書かれた記事ですから、事件発生の一週間とちょっと前くらいです。つまり、サルマン皇太子は自分の身が危ないことを理解していて、自身の護衛のために友好国の軍を派遣してもらっていた・・・とみるのが妥当だと思います。
また、サウジのサルマン皇太子、先日BBCのインタビューに応えた際、核兵器保有への願望を口に出していました。
イランが核兵器作ればサウジアラビアも「すぐそうする」=サウジアラビア ムハンマド・ビン・サルマン皇太子
2018年3月16日付BBC
上のアゴラの記事にもありますが、パキスタンの核兵器開発にカネを資金援助していたのはサウジアラビアだと言われています。そのつながりがあって、今回パキスタンに身辺警護を要請している、ということのようです。
ではなぜ、国内の近衛兵ではなく海外の軍隊に頼るのか?
ようするに、国内の人々のことが信用できないからでしょう?
こういう事態が起きることは、本人が一番よくわかっていたはずです。
今後は、疑心暗鬼のなかで暮らすことになるでしょう。
よほどタフな精神でないかぎり、心をやられます。
アサドもフセインもムバラクも、そうやって狂暴化していったのです。。。
16時40分
運転解禁が迫ったサウジアラビアで女性活動家ら相次ぎ逮捕 反対する保守勢力に配慮か
ムハンマド・ビン・サルマン皇太子は女性の権利向上に積極的でした。サウジアラビアでは実質的に女性による自動車運転は許可されていなかったのですが、今年6月24日には、この規制が解除されることになっていました。ところがその予定日を一か月先に控えたこのタイミングで、女性活動家が相次いで逮捕されているとの報道が入ってきました。
個人的見解:記事では「保守勢力を宥めるためにサルマン皇太子が過激な女性活動家を逮捕しているんだろう」みたいに書かれています。しかし、今日のトップ記事との関連を考えると、もしかして・・・サルマン皇太子の身に何かあったのではないか?という気がしないでもありません。とりあえず、まだ憶測の段階ですから何とも言えませんが、可能性は考えておいた方が良いと思います。
イニエスタ何人分!? サウジ皇太子が「国内全クラブの借金」肩代わり
サッカー大好きなムハンマド・ビン・サルマン皇太子。財政に苦しむ同国の実情をかえりみることもなく、国内全クラブの借金を肩代わりしたそうです。この金は、他の王族を拉致監禁して巻き上げたカネではないのでしょうか・・・他の王族の放蕩には厳しい糾弾をしていたのに、ご自分がこれではマズいような気がしますが・・・。