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【統計】中国の一人当たりGDP【グラフ】

【統計】中国の一人当たりGDP【グラフ】

 

 

中国の一人当たりGDP

(データ元:世界銀行)

 

中国の一人当たりGDPは長らく低迷してきましたが、2002年のWTO(世界貿易機関) 加盟により一気に上昇。

中国の低廉な労働力と、計画経済だからこそできる大胆な産業政策の実現により、中国の一人当たりGDPは急激に上昇しました。

2000年代後半にはアメリカ発のサブプライムローンバブル崩壊がありましたが、その影響もほとんど受けず、2000年代~2010年代の世界経済の牽引役として、中国は非常に強い成長をみせつけました。

なお、一人当たりGDP3000ドルで二輪車の時代が終わり、普通乗用車が売れ始めるといわれていますが、中国ではちょうど2000年代後半がそれにあたります。

この頃から大気汚染が非常に深刻化し、環境保護を意識した経済成長に舵を切らねばならない、という意識が多くの中国人に芽生えました。

また、一人当たりGDP1万ドルはゲーム産業が栄えるピークですが(日本、アメリカ、韓国などの事例)、このタイミングに向かってテンセントなどの株価は大きく上昇したのも、一人当たりGDPの動きからみえてきます。

(なお、中国政府はあまりにもゲームに依存する子供が多すぎることから、ゲーム産業への締め付けを強化中です。)

 

目下、中国経済は米中貿易戦争の影響を大きく受けて、成長率が下方修正されていっています。

しかし、まだ日本やアメリカの一人当たりGDPの数分の一でしかないことは忘れてはならないと思います。

中国はかつて、イギリスやアメリカが台頭するまでは世界でいちばん発展した地域でした。

人々の底力、能力はあまくみてはいけません。