8月のミシガン大消費者信頼感指数速報値~家庭用耐久消費財が売れ行き最悪?トランプ関税の影響か?~
8月の米ミシガン大消費者信頼感指数速報値が前月の97.9から2.7%低下し、95.3になりました。
予想は98.0でしたが、大幅に乖離しました。
現況指数は前月114.4→今月107.8に低下 6.6ポイントもの低下は2011年8月以来
期待指数はかわらず
1年先期待インフレ率2.9%
5年先期待インフレ率2.5%
ミシガン大首席エコノミストのリチャード・カーティン氏によると、収入分布で下方3分の1の世帯が特に信頼感低下しているとのこと。
家庭用大型耐久消費財に対する購買意欲が4年ぶりの低水準。
自動車も2013年以来の低い水準。
住宅取得もここ10年で一番消極的。
個人的見解
自分はアメリカ現地の価格をつぶさに見ているわけでないので定かなことはわかりませんが、消費者物価指数などをみても家電価格が大幅に上昇してきている可能性が高いのはわかります。
どうも、このあたりが低所得者層の懐を直撃しているらしく、景況感の大幅な低下につながっているようです。
まだまだ貿易戦争は序の口なんですが、この程度の価格変動で信頼感が落ちるというのはさすがに早すぎる。
アメリカ人の厭戦気分の広がりの速さはわかっていましたが、ちょっと予想を超えています。
なお、インフレ見通しは据え置きですので、広範なインフレが起きるとは今のところはみていないようです。
とりあえず、今後は世論の動向も含めて要注目。
あまりにも景況感が悪化すれば、政治的にもとれる手段の幅が狭まります。
トランプ大統領にとっては最初の関門だと思います。
以上。