【1299.HK】AIA(友邦保険)の決算・業績と株価
今回は、アジア最大の医療・生命保険会社であり、世界でも第2位の規模であるAIA(友邦保険)についてみていきます。
また、AIA(友邦保険)の決算資料における、アジア保険市場の動向予測などもまとめて紹介していこうと思います。
とりあえず、まずはAIA(友邦保険)の事業内容についてみていきましょう。
(なお、以下で取り上げる資料はすべてAIAの決算発表資料などをもとにしています)
AIA(友邦保険)とは?
AIA(友邦保険)はアジア最大の医療・生命保険会社です。
また、世界レベルでみても同業界で2位クラスであり、非常に巨大な保険会社です。
AIA(友邦保険)は単なる医療保険、生命保険を取り扱うだけでなく、財産運用、節税商品なども扱っており、資産運用会社的な位置づけでもあります。
AIA(友邦保険)は古くから中国市場での活動を許された数少ない保険会社のひとつであり、近年の中国の人々の富裕化による恩恵を大きく受けています。
AIA(友邦保険)によるアジア保険市場の見通し
AIA(友邦保険)はアジア保険市場に注力しており、各市場で中心的なポジションにいます。
AIA(友邦保険)はこのアジアマーケットの優位性を以下の資料で説明しています。
https://twitter.com/chu_sotu/status/1102437282882117632
アジアでは今後も都市化が進展。
中間層の拡大は他地域の7倍を予測
金融資産の形成は西欧諸国の6.5倍を予測
https://twitter.com/chu_sotu/status/1102437457688092672
一方で、アジア市場はアメリカと同様に公的医療保険制度が未整備
保険加入者が少なく、自己負担で医療機関にかかる率が32%を占める。
生命保険の浸透度も日本の25分の1以下と低水準
食生活の欧米化によって非感染症による生活習慣病はアジアでも増えており、
AIA(友邦保険)の事業の拡大余地は大きいとの予測。
AIA(友邦保険)の2018年Q2までの業績
AIA(友邦保険)の業績は極めて好調です。
https://twitter.com/chu_sotu/status/1102441024553512960
上記は2010年からのAIA(友邦保険)の業績を上半期比較したものです。
新規契約価値VONBは6.4倍
営業利益OPATは2.7倍
EV(エンベッデッドバリュー)は2.4倍
配当は2.7倍
となっています。
長期投資にこんなに適した銘柄はなかったと思います。
AIA(友邦保険)の財務健全性
https://twitter.com/chu_sotu/status/1102441328854487041
AIA(友邦保険)の財務健全性はここにきて大きく向上しています。
幾らか前までは中国ビジネスの拡大を不安視される向きもありましたが、資産構成をよりディフェンシブなものに切り替えている模様です。
AIA(友邦保険) 2018年H1決算・業績
https://twitter.com/chu_sotu/status/1102440594142420992
AIA(友邦保険)のVONBが全地域で増加しています。
非常に好調に推移しているように見えますが、ANPはやや雰囲気が違います。まぁ好調ではあるんですが
https://twitter.com/chu_sotu/status/1102441173946314752
Annualizedした契約価値を示すANPは香港で低下しています。
これは、これまで香港にきて契約していた中国系の人々が、規制緩和で中国国内でAIA(友邦保険)の保険を契約するようになっていることが影響しているようにみえます。
AIA(友邦保険)の中国国内のANPは32%伸びており、VONBとANPとの比率を示すVONBマージンは91.0%というエゲツナイことになっています。
他の地域ではさすがにこのようなことはありません
AIA(友邦保険)の株価
AIA(友邦保険)の株価ですが、中国経済、中国株に大悲観論が流れた昨年末でもしっかり踏みとどまり、最高値を更新しています。
かつてあった財務的な不安も過ぎ去っており、世界を代表するような優良保険企業に生まれ変わっています。
個人的には、個々の会社の保険は高すぎて不利なんじゃないかと思うんですが、安定感とブランド価値があるということでしょうか、非常に業績は好調です。
とりあえず、今後も保険セクターのなかで注目を浴びる企業のひとつであろうと思われます。
以上です。
なお、上記はあくまでも個人的な見解であり、特定の投資スタンスをお勧めするものではありません。
投資にあたっては自己責任でされるようお願いいたします。
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