こんばんは、中卒くんです。
このブログの最初の記事でも書いた通り、中卒くんは人民元相場に強気です。
ところどころで押しをいれつつ(目先は調整色を見せる可能性もありますが)、過去最高値を更新していくとみています。
理由は
・購買力平価からみてあまりにも割安
もちろん、購買力平価だけで相場が動くわけではないけれど、超長期的にはやはり収斂していく方に向かうのは歴史が証明しています。
・中国政府の方針変更
SDR採用後にも大して決済利用が広がらないことへの問題意識。国内の所得格差是正のためのツールとしての人民元高志向。米国の財政をファイナンスし続けることへの嫌悪感。貿易不均衡の是正目的。ゆくゆくはドルに代わる基軸通貨として利用される野望を中国政府は確実に持っている。
・人民元建て金融商品の拡充
債券市場の育成、金融デリバティブの自由化、A株市場への外資導入の積極化。特に株式ではMSCI、債券ではWGBIへの採用は大きなインパクトになるとみる。数兆ドル規模のフローになるはず。
それで、です。
どう投資に生かしていくか、が問題です。
人民元をそのまま持っていればいいのか?
Yes
目先はそれでいいと思います。株式のボラが高すぎて、いまリスクオンする必要はさっぱりありません。
ただ、人民元は金利がつきません。
少なくとも俺の使っているインタラクティブブローカーズでは人民元建ての金利はありません。これはちょっと気分わるいです。
なのでいろいろ魅力的なものはないかと探しました。
探して探して、ふるいにかけて、考えました。
その結果・・・
香港市場上場の本土系公益インフラ系企業は魅力的だと思います。
それら企業は、収益は人民元建てで得ています。
かつ、安定した経営を続けています。
配当も高く、バリュエーション的にも魅力的です。
特にガス供給(上流部門ではなくパイプラインなど)、再生可能エネ発電事業者はPERで7倍程度、EV/EBITDAで10倍ちょっとの銘柄が多く、借入金の多さと新株発行懸念はあるものの、非常に魅力的なバリュエーション。配当も今期で4%台はいける銘柄が多いです。
次点で空港運営者。PERで15~20倍程度と普通ですが、EV/EBITDAでは10倍前後、財務の問題点もなく安定性がある。また、年率一桁後半の利益成長を継続している銘柄があり、ミドルリスクミドルリターンな株式として魅力がある。ただし配当はさほど魅力的でないものが多い。
高速道路、ゴミ収集、水道などもバリュエーション的に良し。
具体的な銘柄名まで書くべきかどうか悩みましたが、それはまたの機会に。まだ下げトレンドなので急ぐ必要もないと思います。
とりあえず相場が落ち着いたら、長期運用分の資産に関してはこういった低バリュエーションで高配当な銘柄中心に組み立てていく予定です。
by中卒くん