フーターズ(Hooters)を国内で展開するエッチジェーが破綻・民事再生法適用へ
フーターズ運営会社エッチジェーが破綻・民事再生法適用へ~負債総額5億6000万円
チアリーダーをイメージしたコスチュームで接客するカジュアルレストラン『フーターズ(Hooters)』を運営する株式会社エッチジェー(東京都新宿区)が2019年3月25日、東京地裁に民事再生法の適用を申請し保全命令を受けたことがわかりました。
負債総額は5億6000万円、債権者は56人ということです。
(ひとり1000万円ずつ集めたということかも?)
すでにスポンサーは内定しているとのことで現在運営中の6店舗は営業を継続するとのことです。
『フーターズ(Hooters)』運営のエッチジェー
『フーターズ(Hooters)』を運営するエッチジェーは2005年に設立され、2008年には米国フーターズ・オブ・アメリカ・インクから日本の営業ライセンスを取得。
2010年に東京・赤坂に1号店を出店したのを皮切りに銀座(といっても限りなく新橋)、渋谷、大阪、名古屋、福岡などに7店舗を展開。
チアリーダーをイメージした従業員「フーターズ・ガール」の接客はメディアの注目度も高く、興味本位の客も集めたことで平成28年度には売上高約17億700万円を達成。
しかし、飽きられるのも早く、その後は売上も停滞。
30年度決算では売上15.5億まで減少しており、赤字体質から抜けられなかったようです。
『フーターズ(Hooters)』はニッチ向けビジネス
先にも申しました通り、『フーターズ(Hooters)』はアメリカのチアリーダーのコスチュームに身を包んだ、ボインボインなオネーちゃんが接客するというコンセプトのカジュアルレストランです。
飲食物の水準はお世辞にもおいしいとは言えず、また値段も全然安くない・・・というか高めです。
ファミレス、カジュアルレストランとしてみたら、割高な料金となっています。
となると、そういった割高な料金を払ってでも、『フーターズ(Hooters)』に通いたいという客は限られます。
よほどチアリーダーの衣装、健康的でボンキュッボンな肉体の女性を好む方しか行きたがらないでしょう。
はたして日本国内に、そうした『フーターズ(Hooters)』のコンセプトを大好きな利用者がどれだけいたのか?
当初からかなり無理があるのではないか、と個人的には思っていましたから、ぶっちゃけ、10年近くものあいだ運営が続いたことは驚きです。
思うに、日本では、「チアリーダー」よりも「チラリーだー」の方が受けるはずです。
ブラウスの第3ボタンと第4ボタンの隙間からブラが見える
しゃがんだ時にちょっとガードルが見える
そんなチラリーだーの方が絶対ウケます。まちがいない。
・・・と思っていたら、ここら辺の事情は実はアメリカでも同じだった模様・・・
本国『フーターズ(Hooters)』も客数減で人気低迷していた
じつは、アメリカの『フーターズ(Hooters)』も客数減に悩んでいたとのことです。
レストラン・ビジネス・ドット・コムの調べによると、『フーターズ(Hooters)』の本国売上は
2017年 845000000ドル 338店舗
2016年 864000000ドル 338店舗
と減少。
長期で見ても同業他社よりも成長力が鈍っており、あまり流行っていないようです。
本国『フーターズ(Hooters)』の人気低迷には若者のオッパイ離れも影響
なお、この『フーターズ(Hooters)』人気の低迷の背景に、若者の「おっぱい離れ」減少があるのではないか、と言われています。
というのも、アダルトサイトのPornhubの調査によると、18歳から24歳の利用者は、同サイト内で「オッパイ」について検索する頻度が他の年齢層よりも低いのだそうです。
逆に、55歳から64歳では他の世代よりも優位に高かったとのことで、初老から高齢者の方が、「おっぱい」への愛着が強い傾向がみられているのだそうです。(business insider 2017/8/23 若者の胸への関心低下~谷間売り物のフーターズに試練)
とりあえず、若者のおっぱい離れは世界的なものらしく、確かにPornhubの検索キーワードランキングをみても、巨乳ものは人気がなさそうです。
というわけで、民事再生するにしても前途多難な『フーターズ(Hooters)』・・・
果たして無事再生できるかどうか。
いろいろ難しいかもしれません。
以上。