クックパッド 2018年12月期 第1四半期決算
なかなかにヤバめな数字になっています。
とりあえず、会社側資料をもとに短評していきます。
決算数字を確認しましょう。
売上、営業利益、税前、四半期利益、包括利益すべてダメ
包括利益の84%減なんて、来期には構造改革費用を積み増せば赤字転落しますよと言ってるようなものです。
セグメントごとにみてみます。
あらゆる事業部がダメです。
四半期業績の推移です。
ご覧の通り、トップラインから崩れています。
救いようがありません。
トップラインで収益が落ちているのに、なぜか販管費は増加しています。
コスト意識が足りていません。
月間利用者数は漸減傾向です。
日時利用者数も漸減傾向・・・
利用者が減っていますから、当然のように有料会員も減っています。
有料会員からの収入が減っています。
利用者が減っていますから、当然のように広告売上も減っています。
これらの理由は、以下のコメントに表れています。
「動画を中心とする他社サービスとの競合激化」
これが主要な理由だと思われます。
あきらかにDelish KitchenやKurashiruなどに喰われています。
動画レシピで先行する他社に追いつくためには、それ相応のコストがかかってきます。構造改革は赤字を覚悟で臨む必要がでてくるでしょう。
それともう一つ、ユーザー目線からの指摘をしたいと思います。
うちの嫁さんも、むかしはクックパッドを利用して夕飯を作っていました。でも今では全く使っていません。
Cookpadって、ド素人がどうでもいいレシピを載せているのが多くて、出来上がったものも美味しくないものが多いんです。(もちろん、なかにはプロ顔負けのレシピもありますが。)
たとえば、煮付をつくるにしても、下処理をしないレシピとするレシピがごちゃ混ぜです。胡瓜の酢の物を作るにも、酢あらいするレシピとしないレシピが載っています。当然、下処理をしない煮物なんて食えたものじゃありません。酢あらいしない胡瓜の酢の物なんて青臭くておいしくありません。
載っているレシピのうち、どれが使えるレシピなのか、どれがマズいレシピなのかを見極める能力が試されるのがクックパッドです。ある程度の料理の知識のある人が利用することが前提になってきます。
一見すると素人が使いやすいレシピが多いのですが、じつは素人が使いこなすには高度すぎるのがクックパッドです。
よっぽど辻調の料理本とかを参考にした方がラクに安定したものが出来上がります。
決定版 辻調直伝 基礎からの和食入門 (今日から使えるシリーズ(実用))
我が家は上の2冊(下の本は著書のお母さんが書いた旧版のもの)を利用していますが、クックパッドより遥かに安定しておいしいものが出来上がります。
つまり何が言いたいかっていうと、
有料会費払って素人のレシピみたくないよ
ってことです。
使える本を数冊買った方がよっぽど安上がりですし、楽ですから。
とりあえず、チャートもみておきましょう。
とりあえず、以上で短評終わります。
なお、毎度書くようですが、上記はあくまでも中卒くん個人の見通しであり、特定の投資スタンスをお勧めするものではありません。投資に当たっては自己責任・自己判断でお願いいたします。