【統計】国別原油埋蔵量とシェア~ベネズエラが原油埋蔵量1位

国別原油埋蔵量とシェア~ベネズエラの原油埋蔵量は1位、2位はサウジアラビア、3位カナダ、4位イラン、5位イラク

 

 

 

 

世界の原油埋蔵量ランキング

 

原油埋蔵量1位はサウジアラビアではありません。ベネズエラです。

 

 

ベネズエラの豊富な石油埋蔵量は、オリノコ川流域に広がる「オリノコベルト」によるもの。

世界有数の重質油埋蔵量を誇るオリノコベルトでは、ベネズエラ国営石油会社PDVSA(Petróleos de Venezuela, S.A)が採掘をしていますが、もともとはこの権益、アメリカのコノコフィリップス(COP)とエクソンモービルが所有していたもの。

この米国権益を2007年当時のベネズエラ大統領であるウーゴ・チャベス大統領が国有化したのがケチの始まりです。

米国は当然、ベネズエラに経済制裁をかけます。設備更新ができずに原油生産量は激減します。

このため、ベネズエラは原油埋蔵量は豊富ですが、原油生産量は大したことがない(といっても、12位ですから十分に大きいですが)国になっています。

原油生産量世界ランキング

 

 

Venezuela 303.2
Saudi Arabia 266.2
Canada 168.9
Iran 157.2
Iraq 148.8
Russian Federation 106.2
Kuwait 101.5
United Arab Emirates 97.8
US 50
Libya 48.4
Nigeria 37.5
Kazakhstan 30
China 25.7
Qatar 25.2
Brazil 12.8
Algeria 12.2
Angola 9.5
Ecuador 8.3
Norway 7.9
Mexico 7.2
Azerbaijan 7
Oman 5.4
India 4.5
Vietnam 4.4
Other Africa 4
Australia 4
Malaysia 3.6
South Sudan 3.5
Egypt 3.3
Indonesia 3.2
Yemen 3
Syria 2.5
United Kingdom 2.3
Argentina 2.2
Gabon 2
Colombia 1.7
Republic of Congo 1.6
Other Europe 1.5
Chad 1.5
Sudan 1.5
Peru 1.2
Other Asia Pacific 1.2
Equatorial Guinea 1.1
Brunei 1.1
Italy 0.6
Romania 0.6
Turkmenistan 0.6
Uzbekistan 0.6
Other S. & Cent. America 0.5
Other CIS 0.5
Denmark 0.4
Tunisia 0.4
Thailand 0.3
Trinidad & Tobago 0.2
Other Middle East 0.1
Total World 1696.6

(BP調べ 2017年)

 

 

 

なお、カナダは近年、シェール開発がさかんで非常に高い生産の伸びをしめしています。

トランプ政権が中東に対する影響力をさほど大切に思わなくなっているのも、米国内およびカナダという近隣でエネルギーが供給が事足りるようになったことが原因だと思われます。